リスク管理

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IT

ガバナンスとは何か?

- ガバナンスの基本的な意味「ガバナンス」は、近年よく耳にする言葉ですが、その意味をご存知でしょうか。簡単に言えば、「管理」や「統治」を意味する言葉です。しかし、単なる管理とは異なり、組織全体をより良い方向へ導くための仕組みとして捉えることが重要です。ガバナンスは、企業や組織が目指す方向性を明確にし、その実現に向けて、組織活動を円滑に進めるための枠組みと言えます。組織のリーダーシップ、意思決定プロセス、責任と権限の明確化、そして、それらを支えるためのルールや規範などが含まれます。近年、企業活動が複雑化し、グローバル化が進む中で、ガバナンスの重要性はますます高まっています。企業は、顧客、株主、従業員、地域社会など、様々なステークホルダーに対して、責任ある行動を求められています。 適切なガバナンスは、企業がこれらのステークホルダーとの信頼関係を築き、持続的な成長を遂げるために不可欠なものとなっています。ガバナンスは、企業経営だけでなく、行政、教育機関、医療機関など、あらゆる組織にとって重要な概念です。それぞれの組織が、その目的を達成し、社会に貢献していくためには、適切なガバナンスの確立が求められます。
セキュリティ

データ消失の備え!バックアップのススメ

- バックアップとは?日々利用するコンピューターには、大切な写真や動画、仕事で作成した書類など、様々なデータが保存されています。これらのデータは、コンピューターの故障や誤操作、ウイルス感染など、予期せぬトラブルによって一瞬で失われてしまう可能性があります。バックアップとは、このようなトラブルに備え、コンピューター上の大切なデータを他の場所に複製しておくことを指します。複製先は、外付けのハードディスクやUSBメモリ、オンラインストレージなど、様々な選択肢があります。もしもの時に備えてバックアップを取っておけば、コンピューターにトラブルが発生した場合でも、バックアップしておいた時点の状態にデータを復元することができます。つまり、データ損失のリスクを大幅に減らし、安心してコンピューターを使い続けることができるのです。バックアップは、データ消失のリスクに備えるだけでなく、誤ってデータを削除してしまった場合の復旧にも役立ちます。うっかり消してしまったファイルも、バックアップがあれば簡単に復元することができます。このように、バックアップは、コンピューターを使う上で非常に重要な対策です。自分の大切なデータを守るためにも、定期的にバックアップを行い、万が一の事態に備えましょう。
ITシステム

社内SNS:活用の鍵は?

- 社内SNSとは社内SNSとは、企業が従業員間のコミュニケーションを活性化するために導入する、独自のソーシャルネットワーキングサービスです。日々の業務連絡から、部署を超えた意見交換、社内イベントの情報共有など、幅広い用途に活用されています。基本的な機能はFacebookやTwitterといった一般的なSNSと似ており、投稿、コメント、いいね!、ファイル共有などが可能です。ただし、利用者を社内関係者に限定することで、情報漏洩のリスクを抑え、より安全な環境で情報共有を実現できます。社内SNSの導入には、次のようなメリットがあります。* -コミュニケーションの活性化- 部署や役職を超えたコミュニケーションを促進し、風通しの良い組織作りに貢献します。* -情報共有の効率化- 社内イベントやお知らせなどを一元的に共有することで、情報伝達のスピードアップと業務効率化を図れます。* -従業員エンゲージメントの向上- 従業員同士の交流を促進することで、帰属意識やモチベーションの向上に繋がります。社内SNSは、単なる情報共有ツールではなく、企業文化を醸成し、従業員一人ひとりの能力を最大限に引き出すための重要なツールと言えるでしょう。
ITシステム

トレーサビリティシステム:製品の信頼を支える追跡システム

- トレーサビリティシステムとはトレーサビリティシステムとは、製品がいつ、どこで、誰が、どのように関わって製造・流通したのか、その履歴を記録・追跡できるようにした仕組みです。このシステムでは、製品一つひとつにバーコードやICタグを取り付け、製造段階から販売に至るまでのあらゆる工程で情報を読み取り、記録していきます。それぞれの工程で誰が作業を行い、いつ、どこへ製品が移動したのかといった情報が蓄積されることで、製品の履歴書を作り上げることができるのです。このシステムの導入により、万が一、製品に問題が発生した場合でも、迅速に原因を特定し、適切な対応を取ることが可能となります。例えば、食品の異物混入や製品の欠陥などが発覚した場合、トレーサビリティシステムによって、問題のある製品がいつ、どこで、どのように製造されたのかを特定し、同様の問題を抱える製品を回収することが容易になります。このように、トレーサビリティシステムは、消費者への安全・安心の提供だけでなく、企業のブランドイメージ保護、製造工程の効率化など、様々なメリットをもたらすことが期待されています。
SNS

炎上:インターネット上の激しい批判の嵐

- 炎上とはインターネットの世界では、誰もが情報を発信できる自由な場であるがゆえに、時に激しい批判や非難が特定の投稿や個人に集中することがあります。これは「炎上」と表現され、ブログやSNSなど、あらゆる場所で起こりうる現象です。まるで燃え盛る炎のように、批判の声は瞬く間に広がり、大きな騒動へと発展することも少なくありません。炎上が起こるきっかけはさまざまです。例えば、不適切な発言や誤った情報の拡散、モラルに反する行動などが挙げられます。特に、影響力のある著名人や企業アカウントの発言は、大きな注目を集めるため、炎上に発展する可能性も高くなります。ひとたび炎上が起こると、批判のコメントが殺到したり、拡散された情報を元にさらに多くの人が非難の声を上げるなど、収束するまでに長い時間を要することもあります。場合によっては、炎上した個人や企業の社会的評価を著しく低下させ、活動休止や業務停止に追い込まれるケースも少なくありません。インターネットは、誰もが自由に意見を交換し、新たな情報を発信できる素晴らしいツールです。しかし、その一方で、一度炎上が起こると、取り返しのつかない事態に発展する可能性も孕んでいることを忘れてはなりません。
セキュリティ

企業を守る!セキュリティポリシーの重要性

- セキュリティポリシーとは 企業が顧客情報や技術情報といった、ビジネスの要となる重要な情報を扱う上で、安全性を保つことは非常に重要です。こうした機密情報が外部に漏洩したり、悪用されたりすれば、企業は信用を失墜させ、大きな損害を被る可能性があります。 そこで、企業は自社の情報資産を守るための指針となるのが「セキュリティポリシー」です。これは、社員が情報をどのように扱い、守っていくべきか、具体的なルールを定めたものです。例えば、パスワードを定期的に変更することや、不審なメールを開封しないこと、業務用の端末を私的に使用しないことなどが細かく規定されます。 セキュリティポリシーは、情報漏洩やサイバー攻撃といった脅威から企業を守るための、いわば「盾」としての役割を担います。社員一人ひとりがこの盾の重要性を理解し、日々の業務の中で実践していくことで、初めて企業の情報セキュリティは守られると言えるでしょう。
セキュリティ

企業を守る!セキュリティインシデントとは

- セキュリティインシデントとは何かセキュリティインシデントとは、企業や組織が保有する重要な情報やシステムの安全性を脅かす可能性のある出来事や状況を指します。具体的には、顧客情報や企業秘密といった機密情報の外部への流出、許可されていない人物によるシステムへの侵入、コンピュータウイルスによるシステムの汚染などが挙げられます。これらの出来事が発生した場合、企業は社会的な信用を失墜するだけでなく、顧客からの損害賠償請求や業務の停止など、経済的な損失を被る可能性があります。 また、社会全体にとっても、重要なインフラシステムの機能停止や、個人情報の大量流出による二次被害など、甚大な影響が及ぶ可能性も孕んでいます。近年、インターネットや情報技術の急速な発展に伴い、セキュリティインシデントは増加傾向にあります。そのため、企業は常に最新の脅威情報を入手し、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。また、万が一、セキュリティインシデントが発生した場合でも、被害を最小限に抑えるために、迅速かつ適切な対応を取る体制を構築しておくことが重要です。
セキュリティ

企業におけるシャドーIT:利便性とリスク

- シャドーITとは職場において、従業員が会社の許可を得ずに、あるいは会社が把握していないところで、業務に関係する情報機器やサービスを利用することを「シャドーIT」と言います。具体的には、会社の情報システム担当部門が正式に認めたり、導入したりしていないシステムやソフトウェアを、従業員が個人的に使い始めることを指します。近年、インターネットを通じて様々なサービスが利用できるクラウドサービスが普及したり、スマートフォンやタブレット端末を業務で利用することが増えたりしたことに伴い、シャドーITは多くの企業にとって見過ごすことのできない問題となっています。例えば、従業員が個人的なオンラインストレージサービスに顧客情報や社外秘の資料を保存したり、業務用のアプリケーションではなく、個人のスマートフォンにインストールしたチャットツールでやり取りを行うことはシャドーITに該当します。シャドーITは一見すると、従業員の業務効率の向上に役立つように思えるかもしれません。しかし、会社が把握していない情報機器やサービスの使用は、情報漏えいやウイルス感染などのセキュリティリスクを高めるだけでなく、不正アクセスの温床となる可能性もあります。また、情報管理が適切に行われず、情報の一元管理が難しくなることで、業務効率の低下やコンプライアンス違反に繋がる可能性も懸念されます。そのため、企業はシャドーITの現状を把握し、適切な対策を講じる必要があります。従業員に対しては、シャドーITの危険性やセキュリティに関する教育を徹底するとともに、業務に必要なシステムやソフトウェアを適切に整備し、利便性を向上させることで、シャドーITの発生を抑制することが重要です。
IT

進化するモビリティ:利便性とリスク管理

「モビリティ」は、人や物がどれだけ自由に移動できるのかを表す言葉です。 情報通信技術の分野では、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットなど、持ち運んで使える機器を外出先でも快適に利用できる状態を指します。 例えば、外出先で会社の資料を確認したり、カフェで仕事をしたり、移動中に友人とメッセージのやり取りをしたりなど、従来の机に向かってパソコンを操作するスタイルから大きく変化しました。 このように場所にとらわれずに仕事や人との交流、情報の入手ができるようになるため、「モビリティ」は現代社会において欠かせない要素となっています。
セキュリティ

企業を守る!サイバーセキュリティ経営ガイドラインとは?

現代社会において、企業活動に情報技術は欠かせなくなっています。会社の収益を伸ばすためには、情報技術の活用は必須と言えるでしょう。しかし、情報技術への依存度が高まる一方で、顧客の個人情報や企業の機密情報などを狙ったサイバー攻撃の危険性も増大しています。企業は、これらの大切な情報を適切に守る責任があり、サイバー攻撃から情報資産を守るための万全な対策を講じる必要があります。 サイバー攻撃の手口は巧妙化しており、企業は常に最新の脅威情報を入手し、システムの脆弱性を解消する必要があります。具体的には、ファイアウォールやウイルス対策ソフトなどのセキュリティ対策ソフトの導入、従業員へのセキュリティ意識向上のための研修などが挙げられます。また、万が一、サイバー攻撃によって情報漏洩などの被害が発生した場合に備え、被害を最小限に抑えるための対応策を事前に準備しておくことも重要です。 企業は、サイバー攻撃に対する責任を強く認識し、顧客や社会全体からの信頼を守るために、情報セキュリティ対策に積極的に取り組む必要があります。
IT

ITガバナンス:企業の成長を支える重要な仕組み

- ITガバナンスとはITガバナンスとは、企業が情報技術を有効活用し、事業目標の達成を支えるための組織的な仕組みです。具体的には、情報システムへの投資や運用、リスク管理など、情報技術に関する意思決定や実行を統括する仕組みを指します。情報技術は、もはや一部の専門部署だけのものではなく、企業活動全体を支える重要な要素となっています。そのため、全社的な視点で情報技術の活用を管理し、その効果を最大限に引き出すことが求められます。経済産業省は、ITガバナンスを「経営陣が利害関係者のニーズに基づき、組織の価値を高めるために実践する行動であり、情報システムのあるべき姿を示す情報システム戦略の策定及び実現に必要となる組織能力」と定義しています。 つまり、ITガバナンスは、単に情報システム部門だけの問題ではなく、経営陣が主体的に関与し、全社的な視点で推進していくべきものなのです。ITガバナンスを適切に構築・運用することで、企業は様々なメリットを享受できます。例えば、情報技術投資の効率化、情報システムのリスク削減、情報活用の高度化などが期待できます。結果として、企業の競争力強化、業績向上に貢献することができます。
セキュリティ

企業の安全を守る!攻撃面管理(ASM)のススメ

- 攻撃面管理(ASM)とは今日のビジネス環境では、情報通信技術(ICT)の進化に伴い、企業は様々な情報システムやネットワークに依存しています。しかし、これらの技術革新は同時に、サイバー攻撃のリスク増加という新たな課題も生み出しています。攻撃者は、企業のシステムの脆弱性や設定ミスを狙って、機密情報への不正アクセスや業務妨害といった悪意のある行為を行います。このような状況下で、企業にとって自社のセキュリティ対策の現状を正しく把握し、適切な対策を講じることは必要不可欠と言えるでしょう。そこで近年注目されているのが「攻撃面管理(ASM)」です。攻撃面管理(ASM)とは、企業の情報システム全体において、サイバー攻撃を受ける可能性のある範囲を洗い出し、管理する一連の取り組みを指します。具体的には、使用中のソフトウェアやハードウェア、ネットワーク構成、従業員のセキュリティ意識、さらには取引先企業のセキュリティ対策状況まで、多岐にわたる要素を評価します。ASMを実施することで、企業は自社のセキュリティ上の弱点やリスクを把握し、優先順位をつけて対策を講じることができます。従来のセキュリティ対策が個別の脅威への対処に重点を置いていたのに対し、ASMは企業全体のセキュリティ体制を強化し、より包括的にサイバー攻撃から重要な資産を守ることを目的としています。このように、ASMは変化の激しいサイバー脅威から企業を守る上で極めて重要な役割を担っています。