リスクマネジメント

記事数:(4)

会計

企業を守る!内部統制の基礎知識

- 内部統制とは企業が、不正やミスを防ぎ、健全な状態を保ちながら活動を続けるために、業務プロセスやルールを明確化し、それらを管理・監視・保証することを「内部統制」といいます。私たちの身近な例で考えてみましょう。家計簿をつける、レシートを保管するといった行為も、広い意味では内部統制といえます。毎月の収入や支出を把握し、無駄な出費を抑えたり、家計の状況を把握することで、健全な家計管理を実現することができます。企業活動においても、これと同様のことが言えます。企業は、日々の業務の中で、様々な取引や業務を行っています。これらの業務を適切に行い、不正やミスを防止し、財務情報を正確に作成するために、内部統制は非常に重要な役割を担っています。具体的には、誰が、いつ、どのような手続きで業務を行うのかを明確化し、責任と権限を明確にすることで、不正やミスの発生を抑制します。また、定期的にチェックを行い、問題点があれば改善することで、内部統制システムの有効性を維持していくことが重要です。内部統制は、企業が社会的な信頼を維持し、持続的に成長していく上で、欠かせない要素の一つと言えるでしょう。
コンサル

企業を守る!リスクマネジメントの基本

- リスクマネジメントとは企業が、将来何か問題が起きたときのために、前もって準備しておくことをリスクマネジメントといいます。会社の経営には、常に危険がつきまといます。例えば、地震や台風などの自然災害、火災や事故、顧客の情報漏えい、法律の改正など、会社の経営に大きな影響を与える可能性のある出来事は、私たちの身の回りにたくさんあります。リスクマネジメントでは、まず、どのような危険が起きる可能性があるのかを把握します。そして、それぞれの危険が起きた場合、会社にとってどれくらい大きな影響があるのかを分析します。その上で、影響が大きいと判断された危険に対して、事前に対策を講じておくことで、実際に何か問題が起きたとしても、会社が大きな損失を被ることなく、事業を継続できるようにしていくことを目指します。リスクマネジメントは、会社が安定して成長していくために欠かせない取り組みと言えます。しっかりとリスクマネジメントに取り組むことで、会社は予期せぬ事態にも柔軟に対応できるようになり、より強固な経営基盤を築くことができるでしょう。
IT

企業の危機管理!BCPとは?

- BCPとは 企業は、地震や洪水などの自然災害、火災や事故、新型ウイルス感染症の流行など、予期せぬ様々な危機に直面する可能性があります。このような突発的な事態が発生した場合でも、事業を継続し、顧客や従業員を守り、企業の大切な資産を守るためには、事前に対策を講じておくことが重要です。 そこで重要となるのがBCP(事業継続計画)です。BCPとは、企業が自然災害や事故、感染症の流行といった予期せぬ事態に遭遇した場合でも、重要な業務を中断させずに、あるいは中断したとしても可能な限り短い期間で復旧させるための計画のことです。 具体的には、企業が事業を継続するために必要な資源(人材、設備、情報、資金など)や、業務を復旧するための手順を事前に洗い出し、文書化します。緊急連絡体制や代替オフィスの確保、重要データのバックアップ体制なども、BCPに含まれる重要な要素です。 BCPを策定し、定期的に見直し、訓練を行うことで、緊急事態発生時の混乱を最小限に抑え、迅速かつ適切な対応が可能になります。これは、顧客や従業員、取引先からの信頼を維持し、企業の存続と成長を図る上で、非常に重要な取り組みと言えるでしょう。
IT

事業継続の要 BCPとは

- 事業継続計画BCPとは企業は、地震や洪水などの自然災害、あるいは事故やテロといった予期せぬ出来事に見舞われたとしても、その影響を最小限に抑え、重要な事業を中断させずに継続していく必要があります。 そのための準備として、あらかじめ対応策を検討し、計画書としてまとめておくことが重要です。 これが「事業継続計画(BCP Business Continuity Plan)」です。BCPは、単に災害発生時の対応をまとめたものではありません。 企業にとって重要な情報や顧客との信頼関係、そして従業員の安全を守り、企業が存続していくために欠かせない計画といえます。具体的には、次のような内容を検討し、計画書にまとめます。* -重要業務の洗い出し- 企業活動全体の中で、特に重要な業務は何かを特定します。* -目標復旧時間の設定- 重要な業務ごとに、どれくらいの時間で復旧させる必要があるのか目標時間を定めます。* -代替手段の確保- 災害などで通常の業務遂行が困難になった場合に備え、代替となる方法や手段をあらかじめ用意しておきます。 例えば、別の場所での業務遂行や、代替システムの構築などが考えられます。* -緊急連絡網の整備- 災害発生時に備え、従業員間の連絡体制を構築し、情報伝達の遅延を防ぎます。* -訓練の実施- 計画書の内容に基づき、実際に災害が発生した場面を想定した訓練を定期的に行うことで、いざという時の対応力を高めます。BCPを策定し、定期的に見直しを行うことで、企業は予期せぬ事態にも冷静かつ迅速に対応できるようになり、事業の継続性を確保することができます。