メール送信

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セキュリティ

POP before SMTPとは?

電子郵便は、私たちの日常生活に欠かせない情報伝達手段として広く普及しています。場所や時間を問わず、手軽にメッセージをやり取りできる利便性から、企業や個人を問わず、幅広く利用されています。しかし、その手軽さの裏には、悪用される危険性も潜んでいます。電子郵便の送受信によく使われるSMTPという通信規約には、送信元の確認を厳密に行う仕組みが備わっていません。そのため、悪意のある第三者が、あたかも正規の送信者になりすまして電子郵便を送信したり、大量の迷惑メールを送りつけたりすることができてしまうのです。 このような不正利用は、企業の信頼を著しく損なうだけでなく、利用者を騙して、氏名や住所、銀行口座といった個人情報を盗み取るなど、深刻な被害をもたらす可能性があります。例えば、実在する銀行や企業を装った電子郵便を送りつけ、本物そっくりの偽のホームページに誘導することで、利用者のパスワードやクレジットカード情報を盗み取ろうとする「フィッシング詐欺」と呼ばれる手口が横行しています。また、実在の人物になりすまして電子郵便を送り、金銭をだまし取る「なりすまし詐欺」も後を絶ちません。 このように、電子郵便の不正利用は、私たちにとって大きな脅威となっています。安全に電子郵便を利用するためには、送信元の確認を怠らない、不審な電子郵便には安易に返信しないなど、一人ひとりがセキュリティ意識を高めることが重要です。
AWS

Amazon SES: クラウドメール送信サービス

- はじめにと題して 現代社会において、電子メールは人々の交流や情報のやり取りに欠かせないものとなっています。特に企業活動においては、顧客との関係構築や情報発信、広告活動など、様々な場面で電子メールが活用されています。 多くの企業が顧客への情報配信やサービス提供のために大量の電子メールを送信していますが、自社で電子メールサーバーを構築し運用するには、設備投資や維持管理、セキュリティ対策など、多大なコストと労力がかかります。 このような課題を解決するために注目されているのが、インターネット経由で利用できるクラウド型の電子メール送信サービスです。その中でも、アマゾン ウェブ サービス(AWS)が提供するアマゾンSES(Amazon Simple Email Service)は、拡張性が高く費用を抑えられるサービスとして多くの企業から支持を集めています。 アマゾンSESは、大量の電子メールを高速かつ確実に配信できるだけでなく、迷惑メール対策や送信状況の監視など、安全安心な電子メール運用を実現するための機能も充実しています。また、利用状況に応じた従量課金制を採用しているため、無駄なコストを抑え、費用対効果の高い運用が可能となります。 本稿では、アマゾンSESの特長やメリット、具体的な活用事例などを詳しく解説し、企業における電子メール活用の最適化に貢献していきます。