プログラミング的思考

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情報リテラシー

プログラミング教育の必要性

「プログラミング教育」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?難解なプログラミング言語を駆使して、複雑なプログラムを組む様子を想像するかもしれません。確かに、従来のプログラミング教育では、プログラミング言語そのものの習得に重点が置かれていました。 しかし、近年注目を集めているのは、2020年から小学校で必修化された新しいプログラミング教育です。従来のプログラミング教育とは異なり、単にプログラミング言語を学ぶことだけが目的ではありません。では、一体どのような目的で、どのような内容を学ぶのでしょうか? 小学校で導入されたプログラミング教育の大きな目的は、論理的思考力や問題解決能力といった、これからの社会を生き抜くために必要な力を育むことにあります。子どもたちは、プログラミングを通して、コンピュータに意図した動作をさせるために、どのような手順で命令を与えればいいのかを考えます。試行錯誤を繰り返しながら、問題を分析し、解決策を見つけ出し、手順を組み立てていく過程を通じて、論理的思考力や問題解決能力を育んでいきます。 プログラミング教育で扱う内容は、必ずしも難しいプログラミング言語だけではありません。ビジュアルプログラミングツールと呼ばれる、視覚的にわかりやすくプログラミングを学べるツールを用いることで、低年齢の子どもでも無理なくプログラミングの基礎を学ぶことができます。例えば、キャラクターの動きを制御するために、命令ブロックを組み合わせていくといった方法が用いられます。 プログラミング教育は、子どもたちの未来の可能性を広げるための重要な鍵となります。コンピュータがますます重要な役割を果たす現代社会において、プログラミング的思考は、あらゆる分野で活かせる汎用性の高い能力と言えるでしょう。
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問題解決の鍵!:コンピューテーショナル・シンキングとは

- コンピューテーショナル・シンキングの起源近年、様々な分野で注目を集めている「コンピューテーショナル・シンキング」。問題解決のための強力なアプローチとして知られていますが、その歴史は意外と古く、1960年代にまで遡ります。コンピュータ科学が産声を上げた時代から存在していた考え方と言えるでしょう。当時のコンピュータは、性能も容量も限られていました。そんな中で、複雑な問題をコンピュータで解決するには、問題を効率的に処理できる形に分解し、 алгоритм(アルゴリズム)と呼ばれる手順に落とし込む必要がありました。コンピューテーショナル・シンキングは、まさにこのプロセスを実現するための思考法として生まれました。限られた資源の中で、コンピュータの能力を最大限に引き出すために、先駆者たちは試行錯誤を重ねました。そして、複雑な問題を単純な要素に分解し、パターンを見つけ出し、抽象化することで、コンピュータにも理解できる形に変換していったのです。コンピューテーショナル・シンキングは、コンピュータ科学の初期から、その発展を支える礎となってきました。そして、今日では、コンピュータ科学の枠を超え、様々な分野に広がりを見せています。