ピアツーピア

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進化するネットワーク:ピアツーピアの可能性

「ピアツーピア」という言葉をご存知でしょうか?インターネットの世界では、様々なコンピューターが情報をやり取りすることで成り立っています。 その中で「ピアツーピア」とは、特定のサーバーを介することなく、コンピューター同士が対等な関係で直接データを送受信する技術のことを指します。 サーバーを介さないことで、データのやり取りが速くなる、特定のサーバーに負荷が集中しなくなるなどのメリットがあります。 この技術は、私たちの身近なところでも活用されています。 例えば、友人とのメッセージ交換や無料通話に便利なLINEやSkypeも、実はピアツーピア技術が使われています。 これらのサービスでは、私たちのスマートフォンやパソコンが、それぞれが対等な立場でデータの送受信を行うことで、スムーズなコミュニケーションを実現しています。 このように、ピアツーピア技術は、インターネット上でのコミュニケーションを支える重要な役割を担っているのです。
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無線LANのキホン:インフラストラクチャモードとは?

無線LANを使ってネットワークに接続するには、いくつかの方法があります。 家庭やオフィスで広く使われているのは、「インフラストラクチャモード」と呼ばれる接続形態です。この形態では、無線LANルーターが中心的な役割を果たします。 無線LANルーターは、インターネット回線と接続し、複数の端末を同時にインターネットに接続できるようにする役割を担います。スマートフォンやパソコン、プリンターなどの機器は、この無線LANルーターに接続することで、インターネットや他の機器と通信できるようになります。 このように、インフラストラクチャモードでは、無線LANルーターを中心とした、星型のネットワークが構築されます。この形態は、複数の端末を効率的に接続できるため、多くの場所で利用されています。
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アドホック接続:機器同士を直接つなぐ無線LAN

- アドホックとはアドホックという言葉は、元々はラテン語の"ad hoc"に由来し、「特別な目的のために」「臨時に」「その場に応じて」といった意味を持ちます。日常会話ではあまり耳にする機会が少ないかもしれませんが、ビジネスシーンや専門分野では頻繁に用いられる表現です。特に情報通信技術(ICT)の分野において、アドホックは重要な概念の一つとなっています。ICTの世界では、決まったルールや規格にとらわれず、柔軟性や即興性を重視した方法や接続形態を指す場合に「アドホック」という言葉が使われます。例えば、無線LANの接続形態の一つに「アドホックモード」と呼ばれるものがあります。これは、アクセスポイント(親機)などを介さずに、機器同士が直接接続する方法です。従来の無線LAN接続のように、あらかじめネットワーク環境を構築する必要がないため、必要な時に、必要な場所で、すぐにネットワークを構築できるという利点があります。このように、アドホックは、状況に合わせて柔軟に対応できるという点で、現代の目まぐるしく変化する社会において、非常に重要な考え方と言えるでしょう。
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進化するネットワーク: P2Pとは?

- 対等な関係のネットワーク「ピア・ツー・ピア」と耳にしたことはありますか?これは、英語で「Peer to Peer」と書き、略して「P2P」とよく呼ばれます。P2Pとは、インターネットなどのネットワークに接続された複数のコンピューターがお互いに同じ立場、つまり対等な関係で情報のやり取りを行う仕組みのことです。従来のコンピューターシステムの多くは、「クライアントサーバーシステム」と呼ばれるものでした。これは、情報を管理する力を持つ「サーバー」と呼ばれるコンピューターと、その情報を利用する「クライアント」と呼ばれるコンピューターに分かれていました。例えば、私たちが普段利用するウェブサイトも、情報を発信する側のウェブサーバーと、情報を受け取って表示する側の私たちのコンピューターという関係になっています。しかし、P2Pでは、特定のコンピューターがサーバーやクライアントとして固定されることはありません。 全てのコンピューターがサーバーの役割もクライアントの役割も担うことができるのです。そのため、従来のクライアントサーバーシステムのように、特定のサーバーにアクセスが集中して処理速度が遅くなったり、サーバーが故障した際にシステム全体が利用できなくなるといった問題を避けることができます。P2Pは、ファイル共有ソフトやオンラインゲームなど、様々な分野で活用されています。