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コンサル業界の必需品?!ポンチ絵のススメ

- ポンチ絵とは「ポンチ絵」という言葉をご存知でしょうか?明治時代、西洋から輸入された風刺画や漫画を指す言葉として使われていました。今では、ビジネスシーン、特にコンサルティング業界で、簡単なイラストや図を用いた概要図のことを指します。ポンチ絵は、クライアントへの提案資料や社内での議論の際に、複雑な内容を分かりやすく伝えるために活用されています。例えば、新しいサービスの仕組みや、ビジネスモデルの概要などを、図やイラストを用いて視覚的に表現することで、相手は直感的に内容を理解することができます。ポンチ絵の特徴は、その簡潔さにあります。専門用語や複雑な説明を省き、誰でも理解できるような簡単な言葉と図で表現することで、コミュニケーションを円滑にする効果があります。また、ポンチ絵は、議論を活性化するためにも役立ちます。図を用いることで、抽象的な概念を具体的にイメージできるようになり、活発な意見交換が期待できます。さらに、修正や改善点も発見しやすくなるため、より良いアイデアを生み出すためのツールとしても有効です。このように、ポンチ絵は、ビジネスの現場でコミュニケーションを円滑にし、生産性を向上させるための強力なツールと言えるでしょう。
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下請法:公正な取引のために

- 下請法とは「下請法」とは、正式には「下請代金支払遅延等防止法」と呼ばれる法律で、規模の大きい企業と中小企業との間の取引において、公正な関係を築くことを目的としています。日本の製造業では、大きな企業が最終製品を製造する際に、部品の製造や加工を中小企業に依頼する、いわゆる「下請け」という構造が広く見られます。しかし、このような関係では、大きな企業がその力関係を利用して、中小企業に不利な取引を強いるケースも見られました。そこで、下請法では、弱い立場になりがちな中小企業を保護するために、大きな企業がしてはいけない行為を具体的に定めています。例えば、製品の納期に関して、無理に納期を早めるよう強要することや、一方的に納品価格を引き下げる行為は禁止されています。また、発注した製品の納品を受けたにも関わらず、正当な理由なく支払いを遅らせることも禁止されています。下請法は、中小企業が安心して事業を継続し、日本経済全体の活性化を図るために重要な役割を担っています。
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VUCA時代を生き抜くための処方箋

- 予測不能な時代 VUCAとは現代社会は、まるで荒波にもまれる船のように、先行きが見通せない時代と言われています。 一昔前までは有効だった知識や経験が、あっという間に陳腐化してしまうことも珍しくありません。このような時代の変化を端的に表す言葉として、「VUCA(ブーカ)」が注目されています。VUCAとは、「変動性(Volatility)」「不確実性(Uncertainty)」「複雑性(Complexity)」「曖昧性(Ambiguity)」の4つの英単語の頭文字を取った造語です。まず「変動性」とは、社会や経済の変化が激しく、そのスピードも速まっていることを意味します。例えば、新しい技術やサービスが次々と登場し、競争環境が目まぐるしく変化しています。次に「不確実性」とは、将来予測が困難な状況を指します。世界情勢や経済状況が目まぐるしく変化する中で、企業は長期的な計画を立てることさえ難しくなっています。さらに「複雑性」は、様々な要因が複雑に絡み合い、問題解決がより困難になっている状況を表します。グローバル化が進展する中で、企業は、様々な国や地域の文化、法律、商習慣などを考慮する必要があり、その複雑さは増すばかりです。そして「曖昧性」とは、情報が不足していたり、解釈が難しかったりするために、状況を正確に把握することが難しい状態を意味します。フェイクニュースや情報過多の中で、何が真実なのかを見極めることが重要になっています。VUCA時代を生き抜くためには、従来の考え方や行動様式を根本的に見直す必要があります。変化を恐れずに、柔軟に対応していくことが求められます。
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レジリエントな社会を実現するために

- 「レジリエント」とは何か「レジリエント」という言葉は、もともとは物理学の分野で使われていた言葉で、例えば、バネのように、外部から力が加わって変形しても、その力を取り除くと元の形に戻る性質のこと、つまり「弾力性」を指していました。 近年、この「レジリエント」という言葉は、物理学の分野だけでなく、人間や組織、社会全体など、より幅広い場面で使われるようになってきています。 では、物理学以外の分野における「レジリエント」とは、具体的にどのような意味を持つのでしょうか。 それは、困難な状況や予期せぬ変化に直面しても、それに柔軟に対応し、乗り越え、さらに成長していく力のことを指します。 例えば、仕事で大きな失敗をしてしまったり、大切な人と別れることになったり、自然災害などの予期せぬ出来事が起こったりと、私たちの人生には様々な困難がつきものです。 このような困難な状況に直面した時に、落ち込んだり、諦めたりするのではなく、柔軟に対応策を考え、行動し、その経験を通して成長していく、このような力こそが、「レジリエント」と呼ばれるものなのです。
コンサル

ビジネスの成功を導くKGI設定入門

何かを成し遂げたいと考えた時、まず目指すべき場所を明確にすることが重要です。ビジネスの世界でも同じことが言えます。成功を掴むためには、どこへ向かうのかをはっきりさせ、そこへ辿り着けているかを測る必要があります。その指標となるのがKGI(重要目標達成指標)です。 KGIは、会社や事業全体の最終的な目標に対する達成度合いを示す、いわば羅針盤のような役割を果たします。 KGIは、会社の将来像や計画と深く結びついており、具体的な数字で表されます。例えば、「新規顧客を1年間で1000社獲得する」といった具合です。この数字は、会社の成功を測る上で特に重要な要素に基づいて決められます。 会社の成長を願うなら、売上目標をKGIに設定することもあるでしょう。他にも、顧客満足度向上や、新商品の開発成功率など、会社の目指す方向性によってKGIは様々です。重要なのは、KGIが会社の目指す未来を明確に示し、関係者全員が共有できる共通の目標となっていることです。
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ビジネスの鍵は「機敏性」

「機敏性」とは、変化の激しい状況下でも、臨機応変に対応し、迅速に判断し行動できる能力を意味します。スポーツの世界では、俊敏に動きを変えたり、状況に応じて瞬時に反応する能力を表す言葉として使われています。 ビジネスの分野においても同様に、「機敏性」は重要な意味を持ちます。世界経済のグローバル化や技術革新の加速により、企業を取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。このような環境下では、変化の兆候をいち早く察知し、柔軟に戦略や事業内容を転換させ、迅速な意思決定と行動が求められます。これが、企業が生き残りを図る上で「機敏性」が不可欠とされる理由です。 従来型の、硬直的で変化への対応が遅い組織構造では、現代社会の激しい変化についていけず、競争に勝ち抜くことは困難です。変化をむしろ opportunityとして捉え、積極的に対応していく、そんな「機敏性」を持った組織作りが、これからの時代ますます重要になっていくと言えるでしょう。