パスワードクラック

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セキュリティ

辞書攻撃とは?その仕組みと対策を解説

- 辞書攻撃の概要辞書攻撃とは、不正な侵入を試みる攻撃者がよく使う攻撃手法の一つです。この攻撃は、まるで本物の辞書を使うように、あらかじめ用意した膨大な単語リストを用いて、システムへのアクセスに必要なパスワードを突き止めようとします。攻撃者は、まず標的となるシステムのユーザー名を入手します。そして、用意した辞書に載っている単語を一つずつパスワードとして入力し、ログインを試みます。この作業は、自動化されたツールを使って高速で行われることが多く、短い時間で数千、数万通りもの組み合わせを試行します。辞書攻撃は、ユーザーが設定したパスワードが、辞書に載っているような単語や、誕生日、電話番号など推測しやすいものである場合に特に有効です。例えば、「password」や「123456」といった、多くの人が利用しがちな単純なパスワードは、辞書攻撃によって簡単に突破されてしまう可能性があります。辞書攻撃からシステムを守るためには、パスワードの強度を高めることが重要です。具体的には、辞書に載っていないランダムな文字列や記号を含める、パスワードの桁数を増やす、といった対策が有効です。また、二段階認証などの追加のセキュリティ対策を導入することも、辞書攻撃のリスクを低減する上で有効な手段となります。