ネットワーク分割

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VLANとは?ネットワーク仮想化技術の基礎と利点

- VLANの概要VLAN(仮想LANやバーチャルLANとも呼ばれます)は、実際に配線されている構成にとらわれずに、論理的にLANを分割する技術です。従来の物理的なLANでは、接続されている機器は全て同じネットワークに属するため、特定の機器宛てではないブロードキャスト通信が、接続されている全ての機器に送信されてしまいます。そのため、ネットワークに接続されている機器が増えるほど、ブロードキャスト通信が増加し、ネットワーク全体の負荷が大きくなり、通信速度の低下に繋がることがあります。VLANを利用すると、物理的な接続状況に関わらず、論理的なLANの区分を作成し、機器をグループ化できます。例えば、異なる部署やプロジェクトごとにVLANを割り当てることで、それぞれのグループ内で通信を完結させ、他のグループへの影響を最小限に抑えることができます。VLANには、セキュリティの向上やネットワーク管理の効率化といった利点もあります。 VLANでネットワークを分割することで、不正アクセスを特定のグループに限定したり、部門ごとのアクセス権限を設定したりするなど、セキュリティ対策を強化できます。また、ネットワークの構成変更やトラブルシューティングも、VLAN単位で行うことができるため、管理の負担を軽減できます。