データ定義言語

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開発

データベース設計の要!DDLとは?

膨大な情報を整理して格納するシステムであるデータベースにおいて、その構造を設計するのがDDL(データ定義言語)です。DDLは、データベースに対する命令の一種であり、データの構造を定義することに特化しています。データベース設計者は、DDLを用いることで、データの保存形式や関係性を明確化し、効率的かつ整合性の取れたデータベースを構築します。 DDLでは、データベース、テーブル、ビューなどのオブジェクトを作成、変更、削除することができます。例えば、顧客情報を管理するデータベースを作成する場合、顧客番号、氏名、住所などを格納する「顧客」テーブルを定義します。この際、各項目のデータ型(数値、文字列など)や桁数、NULL値の許容などを指定します。さらに、顧客テーブルと注文テーブルを関連付けることで、顧客一人ひとりの注文履歴を容易に参照できるようになります。 DDLは、データベースの設計図となる重要な要素です。データベース設計者は、業務要件やデータの特性を考慮し、適切なDDLを記述することで、高性能で使いやすいデータベースを構築します。また、DDLはデータベースの運用管理にも役立ちます。例えば、既存のテーブルにカラムを追加する場合や、データ容量に合わせてテーブルのサイズを変更する場合などに、DDLが使用されます。
SAP

CDSビュー:ビジネスデータ活用を加速する

- CDSビューとはCDSビューは、「コアデータサービス」を短くした言葉で、S/4HANAという新しいシステムから使えるようになった、データをうまく活用するための便利な機能です。 企業にはたくさんのデータが溜まっていきますが、このCDSビューを使うと、その中から必要なデータを、使いやすい形で取り出して整理することができます。従来のデータベースビューという方法と比べると、CDSビューはより柔軟で表現力に富んでいるため、複雑なビジネスの要求にも応えることができます。 例えば、従来の方法では複数の表を複雑な手順で結合して必要な情報を取り出していたものが、CDSビューを使うと、まるで一つの表を扱うように簡単にデータを取得できます。 また、アクセス制御やデータの注釈などを定義することもできるため、データのセキュリティと一貫性を保ちながら、効率的にデータを活用することができます。