データリンク層

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プロトコル

進化するインターネット接続:PPPoEからIPoEへ

私たちが日々当たり前のように利用しているインターネット。ウェブサイトを閲覧したり、動画を楽しんだりする裏側では、実は様々な技術が活躍し、複雑な情報のやり取りを支えています。その中でも、「PPP(ポイント・ツー・ポイント・プロトコル)」は、インターネットを縁の下の力持ちとして支える重要な技術の一つです。 PPPは、2台のコンピューター間で、データを正しく送受信するための約束事を定めたものです。インターネット上には、光ファイバーや電話回線など、様々な種類の通信回線が利用されていますが、PPPはこれらの回線状況の違いを吸収し、常に安定したデータ通信を可能にする役割を担っています。 通信の世界では、「OSI参照モデル」と呼ばれる7つの階層構造で通信システムをモデル化することがあります。PPPはこの中の第2層、データリンク層に位置付けられます。これは、PPPが、コンピューター同士を物理的に接続する役割と、その上でデータを正確に送受信する役割を担っていることを示しています。インターネットの基盤を支える重要な役割を担うPPPですが、普段はその働きに気付くことはありません。しかし、私たちが快適にインターネットを利用できる裏には、PPPのような技術が欠かせない存在として活躍しているのです。
IT

ネットワーク機器の指紋?!MACアドレスを解説

- MACアドレスとは?インターネットに接続された機器同士が情報をやり取りするためには、それぞれの機器を特定できる識別番号が必要です。その役割を担うのがMACアドレスです。パソコン、スマートフォン、プリンターなど、インターネットに接続できる機器は全てこのMACアドレスを持っています。MACアドレスは機器が工場出荷される際にネットワークカードに焼き付けられており、基本的に変更することはできません。世界中のあらゆる機器に異なる番号が割り振られているため、MACアドレスが重複することはありません。この仕組みによって、ネットワーク上ではどの機器とどの機器が通信しているのかを特定することができます。MACアドレスは12桁の英数字で表記され、前半6桁はメーカーコード、後半6桁は機器固有の番号となっています。メーカーコードを見ればその機器がどこの会社で作られたものなのかが分かります。MACアドレスは個人情報と直接結びつくものではありませんが、セキュリティ上の観点から不用意に公開することは避けるべきです。例えば、公共の無線LANに接続する際などにMACアドレスを隠す機能を利用することで、より安全にインターネットを利用することができます。