
SAPデータ管理の基礎:ドメインを理解する
- ドメインとは
データの種類や形式を定義するものを、ドメインと呼びます。
例えば、住所や氏名といった文字情報と、数量や金額といった数値情報では、扱うデータの種類が異なります。住所や氏名の場合、文字の種類や文字数に制限を設けることが考えられます。一方、数量や金額の場合、整数値のみを扱うのか、小数値まで扱うのか、あるいは通貨記号を含めるのかといった規則が必要となります。
このような、データの種類に応じた具体的なルールを定めるのがドメインの役割です。
SAPでは、このドメインを活用することで、データ入力時の制約や属性を一括して管理しています。例えば、金額を扱うドメインを定義しておけば、そのドメインを使用する全ての項目において、金額として適切な形式(通貨記号の有無や桁数など)でデータが入力されるようになり、データの整合性を保つことができるのです。