デジタルカメラ

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情報リテラシー

RAWデータ:写真の潜在能力を引き出す魔法の生データ

デジタルカメラで写真を撮るとき、多くの人は「JPEG」という形式で保存しているのではないでしょうか。しかし、カメラの中では実際には「RAWデータ」と呼ばれる、もっとたくさんの情報を持ったデータが記録されているのです。 RAWデータは、まるで研磨前の宝石の原石のようなものです。そのままでは輝いて見えませんが、磨きをかけることによって、本来の美しさを最大限に引き出すことができる、そんな可能性を秘めています。 JPEG形式は、カメラが自動的に画像処理を行い、ファイルサイズを小さく圧縮してくれるため、手軽という利点があります。しかし、その処理の過程で画質が低下したり、後から色調や明るさを調整できる範囲が狭くなってしまうことがあります。 一方、RAWデータはカメラ内部での処理がされていないため、撮影時の情報がそのまま保存されています。そのため、パソコンなどで専用のソフトを使うことで、色調や明るさを自分の思い通りに細かく調整したり、不要なノイズを消したりといったことが、後から自由自在に行えるのです。 まさに、RAWデータは写真の可能性を広げてくれる、写真のプロも愛用するデータ形式と言えるでしょう。
ハードウェア

CMOS:あらゆる機器に搭載される半導体技術

- CMOSとはCMOSは、「Complementary Metal Oxide Semiconductor」の略称で、日本語では「相補型金属酸化膜半導体」と訳されます。 CMOSは、スマートフォンやパソコン、デジタル家電など、私たちの身の回りにある電子機器に搭載されているLSI(大規模集積回路)を実現する上で欠かせない技術です。 CMOSは、P型とN型のMOSトランジスタを組み合わせることで、電流の流れを制御する技術です。P型MOSトランジスタは、電圧を加えると電流が流れにくくなり、N型MOSトランジスタは電圧を加えると電流が流れやすくなるという特性を持っています。CMOSでは、この2種類のトランジスタを組み合わせることで、電圧のオン/オフを効率的に切り替えることができます。 従来の技術と比べて、CMOSは消費電力が非常に少ないというメリットがあります。そのため、CMOSは、バッテリーで駆動するスマートフォンやノートパソコンなどのモバイル機器に最適な技術と言えるでしょう。 また、CMOSは集積度を高めることが容易であるため、より小型で高性能な電子機器を実現することができます。 このように、CMOSは現代の電子機器に欠かせない重要な技術となっています。今後も、CMOS技術の進化によって、より高性能で省電力な電子機器が登場することが期待されています。