ディスクイメージとは?仮想化の基礎知識
- ディスクイメージの概要ディスクイメージとは、パソコンで使われているハードディスクやDVD、USBメモリといった記憶装置に保存されているデータ全体を、まるごと別のファイルに複製したものを指します。 このファイルは、イメージファイルと呼ばれることも多く、パソコンのバックアップやデータの配布など、様々な場面で活用されています。例えば、パソコンのシステムドライブ全体をディスクイメージとして保存しておけば、もしもシステムに不具合が発生してしまっても、保存しておいたイメージファイルから元の状態に復元することができます。 また、ソフトウェアの配布においても、ディスクイメージは広く利用されています。ソフトウェアをインストールするために必要なファイルやフォルダを全てひとまとめにしたディスクイメージを作成して配布することで、利用者は簡単にソフトウェアをインストールすることができます。ディスクイメージには、大きく分けて「フルイメージ」と「差分イメージ」の二つの種類があります。 フルイメージは、記憶装置のデータ全体をそのまま複製したものであり、差分イメージは、前回のバックアップからの変更点のみを記録したものです。フルイメージは容量が大きくなってしまいますが、復元が容易というメリットがあります。一方、差分イメージは容量が小さく、バックアップ時間も短縮できますが、復元には前回のバックアップデータが必要となります。このように、ディスクイメージはデータのバックアップや配布を簡単に行うために非常に便利な技術です。 ディスクイメージを使いこなすことで、データの損失を防いだり、ソフトウェアのインストールをスムーズに行ったりすることができます。