ハッカーってどんな人たち?
「ハッカー」という言葉の起源は、1960年代のアメリカにあるマサチューセッツ工科大学(MIT)にまで遡ります。この時代のMITには、コンピュータやシステムに深い造詣を持つ学生たちが集まっていました。彼らは、持ち前の知識や技術を駆使して、誰も見たことのないような革新的なプログラムを開発したり、既存のシステムをより良いものへと改善したりしていました。
こうした技術的に秀でた学生たちに対して、周囲の人々は「ハッカー」と呼ぶようになりました。
当時の「ハッカー」という言葉には、単に技術力が高いという意味だけでなく、その技術力を駆使して新しいものを生み出そうとする情熱や探究心、そして、コンピュータの可能性をどこまでも追求しようとする姿勢に対する尊敬と賞賛の気持ちが込められていました。
彼らは、まだ黎明期にあったコンピュータの世界を切り拓く、まさにパイオニアのような存在として、周囲から敬意を込めて「ハッカー」と呼ばれていたのです。