システム構築

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キッティングとは?業務効率化の鍵

- キッティングとは? 「キッティング」とは、情報通信技術(ICT)の分野において、コンピューターや周辺機器などを組み立て、設定を行い、すぐに使える状態にする作業のことです。 元々は製造業などで使われていた言葉で、製品を組み立てるために必要な部品をまとめておくことを指していました。そこから転じて、ICTの分野でも使われるようになりました。 具体的には、コンピューター本体にOSやソフトウェアをインストールしたり、周辺機器を接続して動作確認を行ったり、ネットワークに接続するための設定を行ったりといった作業が含まれます。 キッティングを行うことで、利用者はコンピューターや周辺機器を個別に設定する手間が省け、すぐに使い始めることができます。また、企業においては、大量のコンピューターを効率的に導入することが可能になります。 近年では、テレワークの普及などにより、企業が従業員にパソコンやタブレット端末などを貸与するケースが増加しています。このような場合にも、キッティングは欠かせない作業となっています。
ITシステム

情報システムのオープン化:柔軟性とコスト削減を実現

- 従来のシステムの課題 従来の情報システムは、特定のメーカーの製品に依存した閉鎖的なものが主流でした。これは、いわば特定の会社の製品だけで構築されたシステムのようなものでした。 この方式の最大の課題は、特定のメーカーの技術に縛られてしまうことです。 例えば、新しい機能を追加したくても、そのメーカーが対応していなければ実現できません。また、他社の優れた製品やサービスがあっても、簡単に取り入れることができませんでした。 さらに、特定のメーカーに依存してしまうことで、価格交渉が難しく、コスト高になる傾向がありました。 これは、特定のメーカーの製品しか使えないため、競争が生まれず、価格が下がりにくいためです。また、システムの維持や更新にも費用がかかり、その都度、高額な費用を支払わなければなりませんでした。 このような課題から、従来の情報システムは、柔軟性や拡張性に乏しく、コスト面でも不利な状況に陥りやすいという問題を抱えていました。
ITシステム

マルチベンダーとは?メリット・デメリット、シングルベンダーとの違いも解説

- 複数のメーカーの製品を組み合わせる「マルチベンダー」とは 情報通信技術(ICT)の分野では、様々なシステムを構築して活用することが求められます。その際、従来は一つの企業の製品だけでシステムを構築することが一般的でした。しかし、近年では技術の進化や多様化が進んでおり、一つの企業だけで全てのニーズに対応することが難しくなってきています。 そこで注目されているのが、「マルチベンダー」という考え方です。これは、特定の企業の製品に限定せず、複数の企業の製品を組み合わせることで、より柔軟で最適なシステムを構築しようというものです。いわば、それぞれのメーカーの「良いとこどり」をして、理想的なシステムを作り上げるイメージです。マルチベンダーのメリットとしては、特定の企業への依存を避けることができること、コスト削減や性能向上を図りやすいこと、最新の技術やサービスを柔軟に取り入れられることなどが挙げられます。 特に、インターネット経由で様々なサービスを利用できるクラウドサービスの普及は、マルチベンダー環境を後押ししています。従来のように、自社のサーバーやネットワーク機器に全てを構築するオンプレミス環境では、特定の企業の製品に縛られることが多かったのですが、クラウドサービスを利用することで、複数の企業のサービスを組み合わせやすくなったためです。このように、マルチベンダー環境は、現代のICTシステムにとって、非常に重要な考え方となっています。