システムテスト

記事数:(2)

開発

ブラックボックステスト:システムの外部から品質をチェック

- ブラックボックステストとはブラックボックステストとは、開発したソフトウェアやシステムの中身を全く見ずに、外から見た動作だけを確かめるテストのことです。ちょうど、中身の見えない黒い箱に、色々なものを入れてみて、きちんと動くか、想定通りの結果が出てくるかを調べるイメージです。例えば、オンラインショップで購入ボタンを押した時に、正しく購入処理が行われるか、エラーメッセージが表示されずに正常に画面遷移するかなどを確認します。この時、内部でどのようなプログラムが動いているか、データベースとどう連携しているかといった、複雑な仕組みは全く考慮しません。ユーザーが実際にシステムを使う時の状況を想定して、様々な入力データや操作を行い、その結果が期待通りかどうかを検証していきます。ブラックボックステストの大きなメリットは、専門的な知識がなくても実施できる点です。プログラムの中身や設計について詳しく知らなくても、ユーザー視点でテストケースを作成し、システムの動作を確認することができます。そのため、開発者以外の第三者によるテストにも適しており、客観的な視点から品質を評価することができます。
ITシステム

スパイクテスト:システムの限界に挑む

- スパイクテストとはスパイクテストとは、システムが瞬間的なアクセス集中といった高負荷に耐えられるかを検証する、性能試験の一種です。ウェブサイトやアプリケーションに対して、通常のアクセス数をはるかに超える大量のアクセスを短時間に集中させて発生させ、その処理能力や安定性を評価します。例えば、普段は1分間に100件程度のアクセスしかないウェブサイトがあるとします。このウェブサイトに対して、スパイクテストでは、1分間で1万件といった、通常の100倍ものアクセスを集中させてみます。これは、あるニュースサイトで注目される記事が掲載された場合や、キャンペーン開始直後でアクセスが殺到する状況を想定しています。スパイクテストの目的は、このような想定外のアクセス集中時にも、ウェブサイトやアプリケーションが停止することなく、安定して稼働できるかどうかを確かめることにあります。アクセスが集中しても、表示速度が極端に遅くなったり、エラーが発生してしまったりしては、利用者に不便をかけてしまいますし、機会損失にも繋がります。スパイクテストを実施することで、システムの弱点を見つけ、改善することで、より安定したサービスを提供できるようになります。スパイクテストは、負荷テストの一種として扱われることもありますが、負荷テストが長時間にわたる高負荷状態でのシステムの挙動を確認するのに対し、スパイクテストは瞬間的な高負荷への耐性を確認することに重点が置かれている点が異なります。