プロビジョニングとは何か?
- 準備と提供、それが「プロビジョニング」
「プロビジョニング」とは、本来「準備」や「提供」といった意味を持つ言葉です。特に、情報通信技術(ICT)の分野では、顧客が必要とするコンピューター、ソフトウェア、ネットワークなどのリソースを、必要な時にすぐに使えるように用意しておくことを指します。
例えるなら、レストランのお客さんがスムーズに食事を楽しめるように、事前にテーブルや食器、料理を準備しておくようなイメージです。
飲食店で、お客さんが来てからテーブルや食器を準備したり、注文を受けてから食材を洗ったりしていては、提供までに時間がかかってしまいます。それと同じように、ICTの分野でも、顧客が必要とするタイミングですぐにサービスを提供できるように、あらかじめ必要なリソースを用意しておくことが重要になります。
この「プロビジョニング」というプロセスがあることで、顧客は必要な時にすぐにサービスを利用開始できるというわけです。例えば、新しいオンラインサービスに登録したときに、すぐにアカウントが利用可能になるのも、プロビジョニングのおかげと言えるでしょう。