サイバー空間

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進化し続けるサイバー空間

- サイバー空間とはパソコンや携帯電話、そしてそれらを繋ぐネットワークといった情報通信技術の発達によって作られた、現実世界とは全く異なる空間のことを、サイバー空間と呼びます。インターネット上で飛び交う文字や画像、動画といった情報やデータはもちろんのこと、ホームページやインターネット上で提供されるサービス、さらには会員制交流サイトにおける人々のやり取りなど、デジタルデータが存在し、人々が活動する場所の全てが、サイバー空間に含まれます。従来の現実世界では、物理的な制約がありました。例えば、遠くの人と会うには時間や費用をかけて移動しなければなりませんでした。しかし、サイバー空間では、瞬時に世界中の人と繋がることができ、情報発信や意見交換も容易に行えます。このように、サイバー空間は時間や空間の制限を超えたコミュニケーションを可能にするなど、現実世界にはない多くの利便性を提供します。一方で、サイバー空間は新たな課題も生み出しています。例えば、インターネット上での誹謗中傷や、個人情報の漏洩、サイバー犯罪など、現実世界にも影響を及ぼす深刻な問題も発生しています。これらの問題に対処するために、倫理観や責任感を持ってサイバー空間を利用することが、これまで以上に重要になっています。
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Society5.0:未来社会の展望

- Society5.0とは人類の歴史は、社会や生活を大きく変える技術革新とともに歩んできました。狩猟で食料を得ていた時代、農耕によって安定した生活を手に入れた時代、そして、工場での大量生産によって豊かさを享受するようになった時代。そして現代、私たちは情報社会と呼ばれる、インターネットが普及した社会に生きています。これをSociety 4.0と呼びます。Society 4.0では、インターネットの普及によって膨大な情報が生まれました。しかし、これらの情報を処理し、活用するのは主に人間でした。そこで登場したのが、Society 5.0という新しい社会の考え方です。Society 5.0は、2016年に政府が発表した「第5期科学技術基本計画」の中で提唱されました。これまでの情報社会から更に進んだ、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といった技術革新によって実現する未来の社会の姿を示しています。Society 5.0では、AIやIoTが様々な情報を収集し、コンピューターが人間に代わってその情報を高速かつ効率的に処理します。そして、その処理結果は現実世界にフィードバックされ、人々の生活や社会の仕組みに役立てられます。例えば、AIが都市全体の交通状況をリアルタイムに解析し、渋滞の解消や公共交通機関の効率的な運用を実現したり、個々の健康状態に合わせて最適な医療を提供したりすることが可能になります。このように、Society 5.0は「超スマート社会」とも呼ばれ、人間中心の、より豊かで便利な社会の実現を目指しています。