コスト管理

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コンサル

プロジェクト管理の鍵! EVMとは?

- EVMとは何かEVMとは、「アーンド・バリュー・マネジメント」の日本語訳である「出来高管理」を意味する用語です。プロジェクトの進捗状況を金額という具体的な指標で表し、当初の予算と比較することで、プロジェクトが予定通りに進んでいるのか、それとも遅延しているのかを明確に把握することができます。従来のプロジェクト管理では、進捗状況を把握する際に、タスクの完了率など、曖昧な指標を用いることが多くありました。しかし、EVMでは、「現時点でどれだけの価値を生み出しているか」という観点から進捗を評価します。例えば、100万円の価値を生み出す予定のプロジェクトが、50%完了した時点で、実際に40万円分の価値しか生み出せていなければ、プロジェクトは予定よりも遅れていると判断できます。EVMを活用することで、プロジェクトの現状を客観的な数値で把握できるため、問題が発生した場合でも、迅速に状況を判断し、適切な対策を講じることができます。また、プロジェクトの進捗状況を関係者間で共有することが容易になり、共通の認識を持ってプロジェクトを進めることが可能になります。EVMは、建設業や製造業などの大規模プロジェクトだけでなく、近年では、ITシステム開発など、様々な分野のプロジェクト管理にも広く活用されるようになっています。
IT

TCOって何?企業の賢いIT投資を解説

「総所有コスト」は、英語の「Total Cost of Ownership」を省略したもので「TCO」と呼ばれます。これは、新たにコンピューターシステムを導入してから、運用し、最終的に廃棄するまでの長い期間を通して、どれだけの費用が掛かるのかを表すものです。 従来の考え方では、コンピューターシステムを導入する際に、機器そのものの購入費用にばかり目が行きがちでした。しかし、「TCO」という考え方では、機器の購入費用だけでなく、システムを導入する際にかかる費用や、実際に運用していく中で発生する費用、さらには、不要になったシステムを廃棄する際に発生する費用など、あらゆる費用を考慮する必要があります。 例えば、システムを導入する際には、機器の設置費用や設定費用、ソフトウェアの購入費用、担当者の教育費用など、様々な費用が発生します。また、運用していく中で、システムの保守や管理、ソフトウェアのアップデート、障害対応などにも費用が掛かります。そして最終的には、システムが不要になった際に、データの消去や機器の廃棄などの費用も発生します。 このように、「TCO」は、コンピューターシステムに関わる費用全体を把握し、長期的な視点でコスト削減を検討していく上で非常に重要な考え方と言えるでしょう。