
世界で通用する学び:国際バカロレアとは
国際バカロレア(IB)は、国境を越えて移動する子どもたちのために、質の高い教育を提供しようという理念のもと、1960年代に設立されました。当時、国際機関で働く外交官や職員の子どもたちは、転勤に伴い、様々な国の学校に通わなければなりませんでした。しかし、国によって教育制度やカリキュラムが異なるため、転校のたびに学習内容にばらつきが生じ、進学にも影響が出ていました。
そこで、世界共通のカリキュラムと大学入学資格を提供することで、こうした子どもたちの進路を保証しようという動きが生まれました。こうして誕生したのが国際バカロレアです。国際バカロレアは、世界中の大学から入学資格として認められており、生徒たちは国際的な視野と高い学力を身につけることができます。設立当初は、外交官や国際機関職員の子どもたちのための教育プログラムでしたが、その教育理念や質の高さが評価され、今では世界中の様々な子どもたちが国際バカロレアの教育を受けています。