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進化するネットワーク: ネットワーク仮想化とは

近年、急速に普及しているクラウドコンピューティング。その影響は大きく、コンピューターシステムの資源であるサーバーやデータを保管するストレージなどを、あたかも実際にある物のようにソフトウェアで作り出す仮想化技術が広く使われています。そして今、この流れは、ネットワーク機器を仮想化する「ネットワーク仮想化」へと進んでいます。 従来のネットワークは、物理的な機器同士を繋いで構築されてきました。そのため、新しいサービスを開始する際や、ネットワーク構成を変更する際には、機器の設置や配線といった作業が必要となり、時間と費用がかかっていました。しかし、ネットワーク仮想化では、ソフトウェアでネットワークを仮想的に構築するため、これらの作業を大幅に削減できます。 ネットワーク仮想化には、柔軟性、迅速性、効率性という大きな利点があります。必要な時に必要なだけネットワーク資源を割り当てたり、ネットワーク構成を容易に変更したりすることができるため、変化の激しいビジネス環境にも柔軟に対応できます。また、物理的な機器の数を減らせるため、消費電力や設置スペースの削減にも繋がり、運用コストの削減にも貢献します。