エンティティ

記事数:(1)

ITシステム

システム開発における「実体」:エンティティとは?

システム開発を進める上で、私たちは実に様々なデータを扱います。顧客情報、商品情報、売上データなど、その種類は多岐に渡ります。これらのデータを効率的に扱い、システムを構築していくためには、データを整理し、分かりやすく管理することが欠かせません。そこで重要になるのが「エンティティ」という考え方です。 エンティティとは、一言で表すと「データの型」を指します。例えば、ECサイトを構築する場面を考えてみましょう。 「顧客」というエンティティを定義するとします。 顧客一人一人に共通する情報として、名前、住所、電話番号などが考えられます。これらの情報をまとめて「顧客」という型で定義することで、システム開発者は個々の顧客情報を個別に管理するのではなく、「顧客」という型に沿って効率的にデータを扱うことができるようになります。 エンティティは、システム開発の設計段階において非常に重要な役割を担います。データベース設計では、エンティティを基にしてテーブルが作成されます。それぞれのエンティティが持つ情報は、テーブルのカラムとして定義されます。このように、エンティティを適切に定義することで、データの構造を明確化し、効率的かつ整合性の取れたデータベースを構築することが可能になります。