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シフトJIS: 日本のコンピュータを支える文字コード

- コンピュータと日本語の関係コンピュータは、もともと英語圏で発展した技術です。そのため、アルファベットと数字を扱うことを前提として開発されました。しかし、コンピュータは瞬く間に世界中に広まり、様々な言語を扱う必要性が生じました。それぞれの言語をどのようにコンピュータで処理するかが、大きな課題として浮上したのです。日本語も、もちろん例外ではありませんでした。 アルファベットは、26文字と記号を組み合わせることで、単語や文章を表現します。一方日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字という多数の文字を使用します。 この複雑な文字体系をコンピュータで扱うためには、様々な技術開発が必要となりました。例えば、膨大な数の漢字をコンピュータで処理するためには、文字をデータに変換する符号化方式や、フォントなどの表示技術が大きく進歩しました。 また、日本語は文法構造も英語とは大きく異なります。そのため、日本語で書かれた文章をコンピュータに理解させるためには、自然言語処理技術の発展も欠かせませんでした。 このように、コンピュータで日本語を扱うためには、多くの困難を乗り越える必要がありました。しかし、技術者たちの努力により、現在では日本語で文書作成や情報検索などをスムーズに行えるようになっています。これは、コンピュータ技術と日本語の研究が密接に関係し、発展してきた結果と言えるでしょう。
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JISコード:日本語を支える標準文字コード

- JISコードとは JISコードは、日本独自の規格である日本工業規格(JIS)によって定められた、コンピュータ上で日本語を扱うための文字コードの一つです。 コンピュータは、数字やアルファベットなど、限られた種類の文字しか直接扱うことができません。そこで、日本語のような多様な文字を扱うために、それぞれの文字に特定の番号を割り当てる文字コードが必要となります。JISコードは、この文字コードの一つとして、日本で広く普及してきました。 特に、インターネットが普及し始めた頃に、電子メールのやり取りで日本語を使うために、JISコードが広く使われるようになりました。 当時は、様々な文字コードが存在していましたが、JISコードは標準的な文字コードとして、多くのコンピュータやソフトウェアで採用され、異なる環境間でも日本語を正しく表示することができるようになりました。 このように、JISコードは、日本におけるコンピュータの進化とともに、日本語を正しく扱うために欠かせない役割を担ってきたと言えます。