ウイルス対策

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キーロガー:見えない脅威とその対策

- キーロガーとはキーロガーとは、パソコンに入力されたキーボードの記録を、ひそかに取得するソフトウェアのことです。このソフトウェアは、一見すると便利な機能を持っているように思えるかもしれません。例えば、パスワードを忘れてしまった場合に、過去の入力を確認できるといった具合です。しかし、その裏には、大きな危険性が潜んでいることを忘れてはなりません。悪意のある人物が作成したキーロガーは、ユーザーが気づかないうちに、インターネットバンキングのIDやパスワード、クレジットカード情報といった重要な個人情報を盗み出すために利用される可能性があります。キーロガーは、パソコンにインストールされていることを隠すように巧妙に作られているため、ユーザーは自分が被害を受けていることに気づくことが難しい場合がほとんどです。まさに、「目に見えない脅威」と呼ぶにふさわしいでしょう。キーロガーから身を守るためには、不審なソフトウェアをインストールしない、信頼できるセキュリティ対策ソフトを導入する、定期的にパスワードを変更するなどの対策が有効です。また、公共の場にあるパソコンや、他人が利用する可能性のあるパソコンでは、特に注意が必要です。重要な情報を入力する際は、画面上のキーボードを利用したり、キーロガー対策機能を持つソフトウェアを利用するなどの対策を検討しましょう。
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情報選別を担う「フィルタリング」とは

- フィルタリングの定義「フィルタリング」とは、大量のデータの中から、あらかじめ決めた条件を満たすものだけを抽出したり、逆に条件に合わないものを排除したりする仕組みのことを指します。 例えば、コーヒーを淹れる際にペーパーフィルターを使うと、コーヒーの粉は通さずに、抽出液だけが流れ落ちます。これはまさに、フィルタリングの一例と言えるでしょう。情報社会において、フィルタリングは特に重要な役割を担っています。インターネット上には日々、膨大な情報が溢れかえっており、その中から必要な情報だけを見つけ出すことは容易ではありません。そこで活躍するのがフィルタリングの技術です。例えば、検索エンジンで知りたい情報を調べたい時、キーワードを入力することで、関連する情報だけが絞り込まれて表示されます。これもフィルタリングの技術が活用されている一例です。また、電子メールサービスなどで、特定の人からのメールだけを受信したり、迷惑メールを自動的に排除したりする機能にも、フィルタリングの技術が応用されています。このように、フィルタリングは、膨大な情報の中から必要な情報だけを取り出したり、安全な情報環境を構築したりするために、欠かせない技術と言えるでしょう。
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ウイルス対策のススメ:安全なデジタルライフのために

目に見えない脅威、それがコンピューターウイルスです。まるで生物に感染するウイルスのように、コンピューターウイルスは、コンピュータープログラムに侵入し、自身の複製を作り出して拡散していきます。この悪意のあるプログラムは、感染したプログラムが実行されると活動を開始し、様々な被害をもたらします。 ウイルスが引き起こす被害は、システムの改ざんや情報の盗難といった直接的なものだけではありません。コンピューターの動作を不安定にさせ、業務を妨害することもあります。現代社会において、コンピューターは生活に欠かせない存在です。仕事はもちろん、買い物や娯楽、人とのコミュニケーションなど、あらゆる場面でコンピューターが活用されています。そのため、ウイルス感染による被害は、個人レベルにとどまらず、企業や社会全体に深刻な影響を及ぼす可能性も孕んでいると言えるでしょう。企業であれば、重要な顧客情報や企業秘密の漏洩、システムのダウンによる業務停止など、甚大な被害を受ける可能性があります。社会全体にとっても、インフラシステムがウイルス攻撃を受ければ、電力や交通、金融など、私たちの生活に不可欠なサービスが停止し、混乱が生じる可能性も否定できません。
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ウイルスから端末を守る!アンチウイルスの重要性

私たちの日常生活に欠かせないものとなったパソコンやスマートフォン。これらの機器は、便利な機能を提供してくれる一方で、目に見えない脅威にさらされています。それは、「コンピューターウイルス」と呼ばれるものです。まるで目に見えない病原体のように、コンピューターウイルスは、これらの機器に侵入し、悪意のある活動を行います。ウイルスは、自己複製能力を持つという特徴があります。感染した機器の中で自身の複製を作り出し、他のファイルやプログラムに拡散していきます。そして、重要なデータの破壊、個人情報の盗難、機器の制御の乗っ取りなど、様々な被害をもたらします。ウイルス感染経路は様々です。悪意のあるウェブサイトへのアクセス、添付ファイル付きのメールの開封、感染したUSBメモリの使用など、私たちの身近に潜んでいます。そのため、ウイルス感染を防ぐためには、セキュリティソフトの導入、OSやソフトウェアの最新状態の維持、不審なメールやウェブサイトへのアクセスを避けるなど、日頃からの対策が重要です。ウイルスは、私たちの大切な機器を蝕む、目に見えない脅威です。ウイルスから機器を守るために、一人ひとりがセキュリティ意識を高め、適切な対策を講じることが大切です。
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社内ネットワークを守る!検疫ネットワークとは

- はじめにと 現代社会において、企業にとって情報はまさに命綱といえます。顧客情報や企業秘密、開発中の新製品情報など、その重要性は計り知れません。しかし、情報漏えいやウイルス感染といったセキュリティリスクは、企業の存続を揺るがす深刻な問題となっています。特に、近年増加傾向にあるのが、外部から持ち込まれたパソコンやスマートフォン、USBメモリといったデバイスが原因となるケースです。これらのデバイスは、知らず知らずのうちにウイルスに感染していたり、悪意のあるソフトウェアが仕込まれている可能性もあります。もし、セキュリティ対策が不十分なまま社内ネットワークに接続してしまうと、企業全体にウイルスが拡散したり、重要な情報が外部に漏洩してしまう危険性があります。このような事態を防ぐために、近年注目を集めているのが「検疫ネットワーク」です。今回は、この「検疫ネットワーク」について、その仕組みや導入するメリットなどを詳しく解説していきます。
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ネットワークの守護神「DPI」

- DPIとはDPIは「ディープ・パケット・インスペクション」の略称で、ネットワーク上を流れるデータの中身を詳しく調べる技術のことです。インターネットでは、私たちが利用するデータは小さな「パケット」と呼ばれる単位に分割されて送受信されます。このパケットは、宛先などの情報が書かれた「ヘッダー」と、実際のデータが書かれた「データ部分」から構成されています。従来の技術では、主に「ヘッダー」の情報に基づいてデータの転送が行われていました。これは宛先を確認するだけの簡易的な方法と言えるでしょう。一方DPIは、「データ部分」の中身まで細かく解析します。そのため、従来の技術では不可能だった、データの種類や内容に応じた、より高度な処理が可能になります。例えば、DPIを使うことで、特定のキーワードを含むメールを遮断したり、動画や音楽などのデータ通信を識別して通信速度を調整したりすることができます。このようにDPIは、セキュリティ対策やネットワークの効率的な運用など、様々な場面で活用が期待されています。
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企業を守る!セキュアな環境構築のススメ

「セキュア」という言葉は、もともと英語の"Secure"から来ており、日本語では「安全な」「安心な」「危険のない」といった意味で使われます。特に、情報通信技術、つまりICTの世界で頻繁に耳にする言葉と言えるでしょう。 では、ICTの分野における「セキュア」とは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか?それは、ウイルス対策ソフトやデータの暗号化機能などを導入することで、情報漏えいやサイバー攻撃といった脅威から、重要な情報やシステムを守り、安全性を確保した状態を意味します。 例えば、企業が顧客の個人情報を取り扱う場合、その情報を「セキュア」な状態に保つことは非常に重要です。もし、情報漏えいが発生すれば、顧客からの信頼を失墜させるだけでなく、企業の存続をも脅かす事態になりかねません。そのため、企業はファイアウォールや侵入検知システムなどのセキュリティ対策を講じるだけでなく、従業員へのセキュリティ教育を徹底するなどして、あらゆる角度から情報資産を守り、「セキュア」な環境を構築することが求められます。
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UTMとは? 企業を守るためのネットワークセキュリティ対策

近年、企業や組織を狙ったサイバー攻撃はますます巧妙化しており、従来型のセキュリティ対策だけでは対応が難しくなっています。このような状況に対応するため、複数のセキュリティ機能を一つに統合したUTM(統合脅威管理)が注目されています。 UTMは、従来は個別に導入する必要があったウイルス対策ソフトやファイアウォール、不正侵入検知システムなどの機能を、一つのハードウェアあるいはソフトウェアに集約します。これにより、企業は個別に製品を導入するよりも、低コストで効率的に包括的なセキュリティ対策を講じることができます。 UTMは、主に企業内のネットワークとインターネットの境界に設置され、外部からの攻撃や不正アクセスを阻止します。また、UTMには、Webフィルタリングやスパムメール対策など、従業員のセキュリティ意識向上に役立つ機能も含まれています。UTMは、中小企業にとって、限られた予算と人員で効果的なセキュリティ対策を実現するための有効な手段と言えます。
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巧妙化するサイバー攻撃:ランサムウェアの脅威

- ランサムウェアとは近年、企業や個人の間で急速に被害が広がっているサイバー攻撃の一つに「ランサムウェア」があります。ランサムウェアは、まるで現実世界の人質誘拐のように、あなたの大切なデータを人質に取って金銭を要求してくる悪質なプログラムです。ランサムウェアは、パソコンやスマートフォンなどの端末に侵入し、保存されている写真や動画、文書ファイルといった重要なデータを見つけ出すと、それらを特殊な方法で暗号化してしまいます。暗号化されると、そのデータは鍵がないと開くことができなくなり、事実上使用不可能な状態になってしまいます。データが使えなくなったことに気づいた利用者に対し、ランサムウェアは画面上に脅迫メッセージを表示します。そこには、「あなたのデータは暗号化されました。元に戻したければ、指定の金額を支払え」といった内容が書かれており、身代金(ランサム)を要求してくるのです。指定された期日までに支払いに応じなければ、データは永遠に失われる可能性や、さらに高額な金額を要求される可能性もあります。また、盗み出したデータをインターネット上に公開すると脅迫されるケースもあり、企業にとっては事業の存続に関わる深刻な被害に繋がる可能性も秘めています。ランサムウェアは、メールの添付ファイルや悪意のあるウェブサイトへのアクセスなどを介して、あなたの端末に侵入してきます。そのため、身に覚えのないメールの添付ファイルは開かない、怪しいウェブサイトにはアクセスしないなど、日頃からセキュリティ対策を徹底することが重要です。
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ビジネスを守る!メールセキュリティの重要性

今日の企業活動において、電子メールは欠くことのできないコミュニケーション手段として、取引先との重要な商談や、社内での情報共有など、様々な場面で活用されています。 しかし、利便性の高い電子メールは、反面、セキュリティ上のリスクにも直面しています。近年、企業を狙った悪質な攻撃メールやコンピューターウイルスを仕込んだメールなどが増加しており、企業にとって大きな脅威となっています。 こうした脅威から企業を守るためには、電子メールにおけるセキュリティ対策が不可欠です。具体的には、以下の様な対策が挙げられます。 まず、従業員一人ひとりがセキュリティに対する意識を高め、不審なメールを開かない、安易に添付ファイルを開かないといった基本的な対策を徹底することが重要です。また、企業は、最新のセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つ必要があります。さらに、メールの暗号化や電子署名といった技術を活用することで、情報の盗聴やなりすましを防ぐことも有効です。 電子メールは、今や企業活動の生命線とも言える重要なインフラです。セキュリティ対策を万全にすることで、安心して業務を遂行できる環境を構築していく必要があります。