企業間連携を強化するエクストラネットとは?
- エクストラネットの概要企業活動において、情報共有の範囲は組織内部にとどまらず、取引先や顧客など、外部組織との連携が不可欠となっています。このような背景から、複数の組織間で安全かつ効率的に情報を共有する仕組みとして、エクストラネットが注目されています。エクストラネットを理解するためには、まずイントラネットについて理解する必要があります。イントラネットとは、企業内やグループ企業内など、限られた範囲内でのみ利用できる閉鎖的なネットワークシステムです。社内情報共有の効率化やコミュニケーションの円滑化などを目的として構築されます。エクストラネットは、このイントラネットの概念を拡張したものです。具体的には、複数の組織がそれぞれに構築したイントラネット同士を安全な通信回線で接続し、組織の壁を超えて情報共有を実現します。これにより、企業は取引先や顧客など、外部組織と必要な情報のみを共有することが可能になります。例えば、企業間で受発注業務や在庫管理システムなどを共有する場合にエクストラネットが活用されます。従来の電話やFAXなどを利用した業務に比べて、情報の伝達ミスや遅延を防ぎ、業務効率の大幅な改善が見込めます。また、顧客に対して商品情報や技術サポート情報を提供するなど、顧客との関係強化にも役立ちます。このように、エクストラネットは企業の枠を超えた情報共有を促進し、ビジネスの効率化や競争力強化に大きく貢献する技術と言えるでしょう。