
インスタンス:プログラムを動かす実体
- インスタンスとは
コンピュータプログラムは、家などの建築物の設計図に例えることができます。設計図には、家の構造や材料、デザインなどが詳細に記されていますが、設計図そのものは、実際に住むことはできませんよね。
同様に、コンピュータプログラムも、そのままではただの指示書に過ぎず、実際に動作することはありません。そこで、設計図に基づいて実際に家を建てるように、プログラムに基づいて、コンピュータ上で動作する実体を作成する必要があります。この実体のことを「インスタンス」と呼びます。
例えば、ウェブサイトを表示するためのプログラムがあるとします。このプログラムは、ウェブサイトの構成やデザイン、表示する情報などを定義していますが、プログラムそのものはウェブサイトとして機能しません。このプログラムを元に、実際にインターネット上でアクセスできるウェブサイトを作り出す必要があります。この実際に動作するウェブサイトこそが「インスタンス」です。
インスタンスは、プログラムという設計図から作り出された、現実世界で実際に動作する実体と言えるでしょう。