インシデント対応

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セキュリティ

セキュリティ対策の要!SIEMとは?

- SIEMの概要SIEM(Security Information and Event Management)は、企業のセキュリティ対策において、なくてはならない重要な役割を担うセキュリティソフトの一つです。 別名「統合ログ管理ツール」とも呼ばれており、社内の様々なコンピューターやネットワーク機器から集めたログを一元的に管理・分析することで、セキュリティインシデントの早期発見と迅速な対応を支援します。従来のセキュリティ対策では、個々の機器のログを一つずつ確認する必要があり、膨大な時間と労力を要していました。これは、セキュリティ担当者にとって大きな負担となっていました。しかし、SIEMを導入することで、ログの収集、保管、分析といった一連の作業を自動化することが可能になります。その結果、セキュリティ担当者の負担を大幅に軽減し、より重要な業務に集中できるようになります。SIEMは、リアルタイムでログを分析することで、不正アクセスやマルウェア感染などのセキュリティ上の脅威を迅速に検知することができます。 また、過去のログデータと照らし合わせることで、潜在的な脅威を洗い出し、先手を打った対策を講じることも可能です。さらに、SIEMは、インシデント発生時の調査に必要な情報を一元的に提供してくれるため、迅速な原因究明と適切な対応を実現します。このように、SIEMは、企業のセキュリティレベルを向上させる上で非常に有効なツールと言えるでしょう。
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企業を守る!今こそ知りたいインシデント対応

- インシデント対応とは情報化社会が進展する現代において、企業にとって最も重要な資産の一つが「情報」です。顧客情報や企業秘密など、その情報は多岐に渡り、万が一流出や改ざんなどが発生した場合、企業の信頼失墜や経済的な損失に繋がりかねません。このような事態を避けるため、近年注目されているのが「インシデント対応」です。インシデント対応とは、企業のシステムやネットワークに発生したセキュリティ上の問題、すなわち「インシデント」に対し、迅速かつ適切な措置を講じる一連のプロセスを指します。具体的な例としては、外部からの不正アクセスや、内部関係者による情報持ち出し、コンピュータウイルスへの感染などが挙げられます。インシデント対応の主な目的は、被害の拡大を最小限に抑え、早期に事態を収束させることです。そのため、インシデント発生時の対応手順を事前に策定しておくことが重要となります。具体的には、まずインシデントの内容を正確に把握し、影響範囲を特定します。その後、原因究明を行い、再発防止策を検討します。これらのプロセスを迅速かつ的確に実行するために、担当者への研修や訓練も欠かせません。近年、サイバー攻撃の手口はますます巧妙化しており、企業は常にセキュリティ上の脅威に晒されています。このような状況下において、インシデント対応は、企業を守る上で必要不可欠な取り組みと言えるでしょう。
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企業を守るセキュリティの砦:PSIRTとは

- 製品の安全を守る専門家集団 昨今、悪意のある攻撃を仕掛ける者の技術はますます高度化しており、企業が提供する製品やサービスもその標的となるケースが増加しています。顧客が安心して製品やサービスを利用できる環境を提供するためには、セキュリティ対策は必要不可欠です。 このような状況下、企業は製品やサービスの安全確保に奔走しており、その重要な役割を担う専門家集団が「PSIRT(Product Security Incident Response Team)」です。 PSIRTは、企業の製品やサービスにおけるセキュリティ上の問題に特化して対応を行う専門チームです。製品の脆弱性に関する情報収集や分析、セキュリティインシデント発生時の対応、顧客への注意喚起やセキュリティアップデートの提供など、多岐にわたる業務を担っています。 PSIRTは、社内外の関係部署と連携し、迅速かつ適切な対応を行うことで、セキュリティリスクの低減、企業の信頼維持に貢献します。 また、セキュリティに関する専門知識や経験を生かして、製品開発の初期段階からセキュリティ対策を検討することにより、安全な製品やサービスの提供を支援する役割も担っています。 このように、PSIRTは、現代社会において、企業が顧客に安心して製品やサービスを提供していく上で、必要不可欠な存在と言えるでしょう。
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企業を守る!セキュリティインシデントとは

- セキュリティインシデントとは何かセキュリティインシデントとは、企業や組織が保有する重要な情報やシステムの安全性を脅かす可能性のある出来事や状況を指します。具体的には、顧客情報や企業秘密といった機密情報の外部への流出、許可されていない人物によるシステムへの侵入、コンピュータウイルスによるシステムの汚染などが挙げられます。これらの出来事が発生した場合、企業は社会的な信用を失墜するだけでなく、顧客からの損害賠償請求や業務の停止など、経済的な損失を被る可能性があります。 また、社会全体にとっても、重要なインフラシステムの機能停止や、個人情報の大量流出による二次被害など、甚大な影響が及ぶ可能性も孕んでいます。近年、インターネットや情報技術の急速な発展に伴い、セキュリティインシデントは増加傾向にあります。そのため、企業は常に最新の脅威情報を入手し、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。また、万が一、セキュリティインシデントが発生した場合でも、被害を最小限に抑えるために、迅速かつ適切な対応を取る体制を構築しておくことが重要です。
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企業のセキュリティ対策の要!CSIRTとは?

昨今、企業にとって情報セキュリティ対策は経営上の重要課題の一つとなっています。サイバー攻撃の手法は日々巧妙化しており、企業は情報漏えいやシステム障害などのセキュリティリスクに常に晒されていると言っても過言ではありません。こうした状況下で、企業を守る専門部隊として注目されているのがCSIRT(シーサート)です。 CSIRTとは、「コンピュータセキュリティ事案対応チーム」を意味する「Computer Security Incident Response Team」の略称で、企業内で発生したセキュリティ事故に迅速かつ適切に対応するための専門チームです。セキュリティに関する高度な知識や経験を持ったメンバーで構成され、日頃から組織内のシステムの脆弱性診断やセキュリティ対策の強化に取り組むとともに、万が一、セキュリティ事故が発生した場合には、原因の究明、被害の拡大防止、復旧対応などの緊急対応を行います。 CSIRTは、企業におけるセキュリティ対策の最後の砦として、その役割は年々重要性を増しています。近年では、CSIRTの活動は、社内にとどまらず、外部組織との情報共有や連携も重要視されるようになっています。これは、サイバー攻撃の手法が複雑化・巧妙化し、一企業単独での対策では限界があるためです。 このように、CSIRTは、企業の重要な情報資産を守り、事業継続を確保するために必要不可欠な存在となっています。