無線LANのキホン:インフラストラクチャモードとは?

無線LANのキホン:インフラストラクチャモードとは?

ICTを知りたい

「インフラストラクチャーモード」って、どういう意味ですか?

ICT研究家

インフラストラクチャーモードは、無線LANでインターネットに接続する方法の一つだね。 たとえば、みんなが学校でスマホやパソコンを使う時に、どこでもインターネットに接続できるよね?

ICTを知りたい

はい、使えます。でも、家では、無線LANのルーターにつないでいるけど、それと何か関係あるんですか?

ICT研究家

すばらしい気づきだね! 実は、学校のネットワークも、家に置いている無線LANルーターと同じように、アクセスポイントと呼ばれる機器を使って、みんなのパソコンやスマホをインターネットに接続しているんだ。 インフラストラクチャーモードでは、アクセスポイントを通してインターネットに接続するんだね。

インフラストラクチャーモードとは。

「情報通信技術に関係する言葉、『インフラストラクチャーモード』について説明します。これは、無線LANで機器を接続する方法の一つです。具体的には、電波を飛ばす『アクセスポイント』と呼ばれる機械を置き、パソコンなどの機器を、このアクセスポイントを介して無線LANにつなぎます。アクセスポイントは、無線LANの繋がりを作るだけでなく、普段私たちがパソコンなどで使っている有線LANにも繋がる機能を持つことが多いです。このようなアクセスポイントを使う接続方法を『インフラストラクチャーモード』と呼びます。逆に、アクセスポイントを使わずに、無線LAN機能が搭載されたパソコン同士を直接繋ぐ方法は、『アドホック・モード』や『ピア・ツー・ピアモード』などと呼ばれます。」

無線LANの接続形態

無線LANの接続形態

無線LANを使ってネットワークに接続するには、いくつかの方法があります。

家庭やオフィスで広く使われているのは、「インフラストラクチャモード」と呼ばれる接続形態です。この形態では、無線LANルーターが中心的な役割を果たします。

無線LANルーターは、インターネット回線と接続し、複数の端末を同時にインターネットに接続できるようにする役割を担います。スマートフォンやパソコン、プリンターなどの機器は、この無線LANルーターに接続することで、インターネットや他の機器と通信できるようになります。

このように、インフラストラクチャモードでは、無線LANルーターを中心とした、星型のネットワークが構築されます。この形態は、複数の端末を効率的に接続できるため、多くの場所で利用されています。

インフラストラクチャモードの仕組み

インフラストラクチャモードの仕組み

インフラストラクチャモードは、アクセスポイントと呼ばれる機器を中心とした無線LANの接続方式です。
アクセスポイントは、電波を用いてパソコンやスマートフォンといった端末と接続し、データの送受信を行います。 このアクセスポイントには、一般的に無線LANルーターと呼ばれる機器や、無線LANの機能を搭載したネットワーク機器が用いられます。

インフラストラクチャモードでは、全ての端末との通信はアクセスポイントを経由して行われます。 例えば、パソコンAからパソコンBにデータを送信する場合、まずパソコンAからアクセスポイントにデータが送られます。その後、アクセスポイントがパソコンBにデータを送信します。

このように、インフラストラクチャモードではアクセスポイントが通信の中心となるため、複数の端末を接続する場合や、安定した通信環境を構築したい場合に適しています。 一方で、アクセスポイントの設置や設定が必要となるため、導入の手間がかかるという側面もあります。

インフラストラクチャモードの仕組み

アクセスポイントの役割

アクセスポイントの役割

アクセスポイントは、無線LAN端末と有線ネットワークをつなぐ、いわば橋渡し的存在です。

例えば、スマートフォンやパソコンでインターネットに接続したい場合、アクセスポイントがその窓口となります。

具体的には、まずスマートフォンやパソコンから無線LAN接続の要求があると、アクセスポイントはそれを受け付けます。
そして、接続してきた端末が適切かどうかを判断し、問題なければインターネットへの接続を許可します。

この時、アクセスポイントは単に接続を許可するだけでなく、接続状況を常に監視しています。
電波状況が悪くなれば、自動的に電波の強さを調整したり、接続先を変えたりして、常に最適な通信状態を保つように働きます。

さらに、アクセスポイントはセキュリティ面でも重要な役割を担っています。
不正なアクセスを防ぐために、パスワードを設定したり、接続できる端末を制限したりすることができます。

このように、アクセスポイントは、私たちが快適にインターネットを利用するために、裏側で様々な役割を担っています。

機能 説明
接続の窓口 スマートフォンやパソコンからの無線LAN接続要求を受け付け、インターネットへの接続を許可する。
接続状況の監視と最適化 電波状況が悪くなれば、自動的に電波の強さを調整したり、接続先を変えたりして、常に最適な通信状態を保つ。
セキュリティの確保 パスワードの設定や接続端末の制限などを行い、不正なアクセスを防ぐ。

有線LANとの接続

有線LANとの接続

インターネットへの接続手段として現在主流となっている無線LAN、アクセスポイントと呼ばれる機器を経由することで利用できるようになります。このアクセスポイントですが、無線LANの電波を飛ばす機能だけでなく、パソコンなどを直接接続する際に使用する有線のLANポートを備えている場合がほとんどです。
この有線LANポートがあることによって、これまで通りLANケーブルを使ったネットワークを構築しながら、アクセスポイントの無線LAN機能を使って、ケーブルの配線が難しい場所へもネットワークを拡張することが可能になります。
例えば、オフィスのように、すでに有線LANで構築されたネットワーク環境であっても、アクセスポイントと既存のネットワークをつなぐことで、簡単に無線LANを導入することができます。
このようにアクセスポイントは、有線LANと無線LANの両方の接続口を提供することで、状況に合わせて柔軟にネットワークを構築できるというメリットがあります。

他の接続形態との違い

他の接続形態との違い

無線LANの接続形態には、いくつかの種類があります。企業や家庭で広く普及している接続形態は、アクセスポイントと呼ばれる機器を中心とした接続形態です。この形態では、アクセスポイントが電波の中継基地となり、パソコンやスマートフォンなどの端末と無線で接続します。この形態は、多くの端末を接続できることや、セキュリティの設定が比較的容易であることがメリットとして挙げられます。
一方、アクセスポイントを使用せずに、パソコン同士を直接無線LANで接続する形態もあります。この形態は、「アドホックモード」や「ピアツーピアモード」と呼ばれます。アドホックモードは、アクセスポイントが不要であるため、手軽に無線LANを構築できるというメリットがあります。例えば、外出先でパソコン同士でデータ交換したい場合などに便利です。
しかし、アドホックモードには、接続できる端末数が限られるというデメリットもあります。アクセスポイントを使用する形態では、アクセスポイントの性能に応じて数十台以上の端末を接続できる場合もありますが、アドホックモードでは、接続できる端末数は数台に限定されます。また、アドホックモードは、セキュリティの設定が複雑であるというデメリットもあります。アクセスポイントを使用する形態では、アクセスポイントがセキュリティの設定を集中管理しますが、アドホックモードでは、接続する端末それぞれでセキュリティの設定を行う必要があります。
このように、無線LANの接続形態には、それぞれメリットとデメリットがあります。利用シーンに合わせて、適切な接続形態を選択することが重要です。

接続形態 説明 メリット デメリット
アクセスポイントモード アクセスポイントと呼ばれる機器を中心とした接続形態 – 多くの端末を接続可能
– セキュリティ設定が比較的容易
– アクセスポイントの設置が必要
アドホックモード
(ピアツーピアモード)
アクセスポイントを使用せずに、端末同士を直接接続する形態 – アクセスポイントが不要
– 手軽に無線LANを構築可能
– 接続できる端末数が限られる
– セキュリティ設定が複雑

まとめ

まとめ

– まとめ

インフラストラクチャモードとは、アクセスポイントを中心とした無線LANの接続方式のことです。 この方式は、家庭やオフィスなど、多数の端末が接続する環境で広く利用されています。

インフラストラクチャモードでは、全ての端末はアクセスポイントを経由して通信を行います。 アクセスポイントがない場合、端末同士は直接接続するしかありませんが、距離や障害物の影響を受けやすく、安定した通信を実現することが難しいです。

一方、アクセスポイントを導入することで、端末はアクセスポイントと安定した通信を確立し、広範囲に電波を届けることや、高度なセキュリティ機能を利用することが可能になります。

このように、インフラストラクチャモードは、アクセスポイントを中心とした接続方式により、多くの端末が安定した通信環境を共有できるため、様々な場所で利用されています。

まとめ