安定稼働に欠かせない!ロードバランサーとは?
ICTを知りたい
「負荷分散装置」って、どんなものですか?
ICT研究家
そうですね。インターネットへのアクセスが集中した時に、複数の機械に処理を分散して、安定して動かすための装置です。例えば、人気のあるウェブサイトで、たくさんの人が同時にアクセスしても、ページが見られなくなったり、表示が遅くなったりしないようにするために使われます。
ICTを知りたい
たくさんの人がアクセスすると、どうしてページが見られなくなったりするんですか?
ICT研究家
ウェブサイトを見せるための機械にも限界があって、一度に処理できる量が決まっているからです。負荷分散装置を使うことで、たくさんのアクセスを複数の機械で分担して処理できるので、安定してページを見せることができるんです。
Loadbalancerとは。
「情報通信技術に関連した言葉である『負荷分散装置』について説明します。これは、サーバーやネットワークで使われる言葉です。 外部から送られてくるデータや処理の依頼を、複数のシステムに振り分ける役割を持つ通信制御装置のことを指します。 この負荷分散装置を使うことで、ホームページへのアクセスが集中したり、サーバーに障害が発生したりした場合でも、安定したサービスを途切れることなく提供し続けることができるようになります。」
アクセス集中対策の切り札
インターネット上のホームページやサービスが多くの人の目に止まり、アクセスが殺到すると、情報処理やデータ送受信を行う機器であるサーバーに大きな負担がかかります。この負担が限界を超えてしまうと、ホームページが表示されなくなったり、サービスが利用できなくなったりする事態も起こりえます。このような事態を防ぐために重要な役割を担うのがロードバランサーです。
ロードバランサーは、複数のサーバーに処理を分散させることで、特定のサーバーにアクセスが集中することを防ぎます。例えば、ホームページへのアクセスを複数のサーバーに振り分けることで、一つのサーバーにかかる負担を軽減し、安定したサービス提供を可能にします。アクセスが集中しやすいキャンペーン期間中や新商品発売時などに、安定したサービス提供を維持するためにもロードバランサーは有効です。
ロードバランサーを導入することで、アクセス集中によるサーバーダウンのリスクを低減できるだけでなく、システム全体の処理能力を向上させる効果も期待できます。これは、負荷分散によって各サーバーの処理能力を最大限に活かせるようになるためです。さらに、サーバーの増設や交換などの際にも、サービスを停止することなく作業が行えるため、運用管理の効率化にも繋がります。
ロードバランサーの仕組み
インターネットサービスを安定して提供するには、多くのアクセスを効率的に処理できるシステムが必要です。そのために欠かせない技術の一つがロードバランサーです。ロードバランサーは、複数のサーバーを連携させ、あたかも一つのサーバーのように見せかける装置です。
ロードバランサーは、外部からのアクセス要求(リクエスト)を受けると、あらかじめ設定された規則に従って、最適なサーバーへ処理を振り分けます。この振り分け方によって、特定のサーバーに負荷が集中することを防ぎ、システム全体の処理能力を高めることができます。
例えば、複数のサーバーに均等にアクセスを振り分ける方法があります。これは、特定のサーバーに負荷が集中することを防ぎ、システム全体の安定性を高める効果があります。また、処理能力の高いサーバーに優先的にアクセスを割り当てる方法もあります。これは、処理能力の高いサーバーを最大限に活用し、システム全体の性能を向上させる効果があります。
このように、ロードバランサーは、システムの安定性と性能を向上させるために重要な役割を担っています。インターネットサービスの利用者が快適にサービスを利用できる背景には、ロードバランサーの働きがあると言えるでしょう。
安定稼働を支える縁の下の力持ち
ウェブサイトやオンラインサービスを円滑に運用するために、安定稼働は欠かせない要素です。その安定稼働を陰ながら支える重要な役割を担っているのが「ロードバランサー」です。ロードバランサーは、複数のサーバーに処理を分散させることで、システム全体の負荷を調整し、安定したサービス提供を実現します。
例えるならば、複数の窓口を持つ銀行を想像してみてください。顧客が特定の窓口に集中すると、待ち時間が長くなり、サービスの質が低下してしまいます。しかし、銀行員が顧客を適切な窓口に誘導することで、待ち時間を減らし、スムーズなサービス提供が可能になります。ロードバランサーもこれと同様に、複数のサーバーの中から、処理能力や負荷状況に応じて最適なサーバーにアクセスを振り分けます。
さらに、ロードバランサーは、万が一サーバーに障害が発生した場合でも、自動的に他の正常なサーバーに処理を振り分けるため、サービスを中断することなく、ユーザーへの影響を最小限に抑えることができます。これは、企業にとって、顧客満足度向上とビジネスの継続性を確保するために非常に重要な要素です。
このように、ロードバランサーは、インターネットサービスを支える縁の下の力持ちとして、安定稼働に大きく貢献しています。
様々な種類と導入方法
負荷分散装置には、大きく分けて物理的な機器として提供されるものと、プログラムとして提供されるものの二種類が存在します。物理的な機器として提供されるものは、処理能力が高く安定性に優れている一方、導入や運用に費用がかかるという特徴があります。一方、プログラムとして提供されるものは、比較的安価に導入できるというメリットがある一方、物理的な機器と比較して処理能力や安定性で劣る場合があります。
さらに負荷分散装置は、処理を振り分ける際に用いる方式によっても分類されます。よく用いられる方式としては、接続してきた順番に処理を割り当てる方式や、処理能力に余裕のある機器に優先的に処理を割り当てる方式などが挙げられます。このように負荷分散装置には様々な種類があるため、システムの規模や求められる性能、費用などを考慮して、最適なものを選択する必要があります。
近年では、インターネット経由で様々なサービスを提供する形態のなかで、負荷分散装置も提供されるようになっています。このようなサービスを利用することで、負荷分散装置を容易に導入できるようになり、多くの企業で利用が拡大しています。インターネット経由で提供されるサービスは、従来型の物理的な機器を導入するよりも、導入や運用の手間やコストを削減できるというメリットがあります。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
物理的な機器 | 処理能力が高く安定性に優れている | 導入や運用に費用がかかる |
プログラム | 比較的安価に導入できる | 物理的な機器と比較して処理能力や安定性で劣る場合がある |
インターネット経由のサービス | 導入や運用の手間やコストを削減できる | – |