ネットワークの要!ハブってなに?

ネットワークの要!ハブってなに?

ICTを知りたい

先生、『ハブ』って、たくさんのパソコンを繋ぐ時に使うものですよね?

ICT研究家

その通りです。ハブは、みんながパソコンを使う時に、インターネットに繋いだり、お互いのパソコンでデータのやり取りをしたりするのに必要なものですね。

ICTを知りたい

ハブを使うと、どんなふうに繋がるんですか?

ICT研究家

ハブを中心に、そこから線でそれぞれの機器に繋がります。みんながハブを中心に手をつないで輪になっているところを想像してみてください。

ハブとは。

「コンピュータや通信機器をつなぐ技術に関係する言葉で、『ハブ』というものがあります。これは、星形に機器をつなぐLANというネットワークで使われる、みんなをつなぐための装置です。ハブを使うと、それぞれの機器のケーブルをハブにつなぐことで、機器同士で情報をやり取りできます。インターネットで使われるイーサネットという技術では、ハブ同士をつなぐことで、さらに大きなネットワークを作ることができます。これを『カスケード接続』と呼び、通常はネットワーク全体に接続するために、3~4段階程度までつなぐことができます。最近は、もっとたくさんつなげるものもあるようです。」

ハブの基本的な役割

ハブの基本的な役割

ハブは、複数のコンピュータやネットワーク機器を繋ぐ、いわばネットワークの中継点となる装置です。 ハブを中心に、放射状に機器を接続していくネットワーク構成は「スター型LAN」と呼ばれ、多くのオフィスや家庭で見られます。

もしハブがない場合は、コンピュータ同士を直接ケーブルで繋ぐ必要があります。機器が増えるにつれてケーブル数は膨大になり、管理も煩雑になってしまいます。しかしハブを導入することで、全ての機器はハブとのみ接続すれば良くなり、配線はシンプルで管理しやすくなります。

これは、ハブが受信したデータを、接続されている全ての機器に向けて転送するという、単純ながらも効果的な仕組みによって実現されています。このように、ハブは複雑なネットワークを構築する上で、必要不可欠な役割を担っているのです。

ハブの基本的な役割

ハブとカスケード接続

ハブとカスケード接続

– ハブとカスケード接続ハブは、単独で複数の機器を接続するだけでなく、複数のハブ同士を接続して、より広範囲なネットワークを構築することも可能です。これをカスケード接続と呼びます。カスケード接続を行うことで、接続できる機器の数を増やし、ネットワークの規模を拡張できます。例えば、一つのハブに接続できる機器の数が限界に達した場合でも、別のハブとカスケード接続することで、さらに多くの機器を接続することが可能になります。しかし、カスケード接続は万能ではありません。ハブを経由するごとにデータの伝送速度が低下するという欠点があります。これは、ハブがすべての接続ポートに同じデータを同時に送信するため、データの衝突が発生しやすくなるためです。この速度低下の問題を避けるため、カスケード接続は一般的に3~4段階までに制限されています。段階が増えすぎると、データの伝送遅延が大きくなり、ネットワークのパフォーマンスが低下する可能性があります。カスケード接続は、手軽にネットワークを拡張できる便利な方法ですが、速度低下という欠点も考慮する必要があります。ネットワークの規模や用途に合わせて、適切な接続方法を選択することが重要です。

メリット デメリット
接続できる機器数を増やし、ネットワークの規模を拡張できる。 ハブを経由するごとにデータの伝送速度が低下する。
その他
カスケード接続は手軽にネットワークを拡張できる便利な方法だが、速度低下という欠点も考慮する必要がある。ネットワークの規模や用途に合わせて、適切な接続方法を選択することが重要。

進化するハブの性能

進化するハブの性能

情報のやり取りを中継する機器であるハブは、これまで接続できる機器の数に限りがありました。しかし、技術の進歩により、近年では従来よりも多くの機器を接続できる高性能なハブが登場しています。
高性能なハブは、大量のデータを処理する能力が高いため、多くの機器を接続しても安定した通信を維持できます。これは、動画配信やオンラインゲームなど、大容量のデータ通信が求められる場面において特に重要となります。
さらに、最新のハブには、従来の機能に加えて、様々な機能が搭載されています。例えば、接続状況を監視してネットワークの異常を検知する機能や、特定の機器からのアクセスだけを許可するセキュリティ機能などが挙げられます。
このように、ハブは進化を続けており、私たちの生活や仕事を支えるネットワークの基盤として、ますます重要な役割を担っていくと考えられます。

項目 内容
従来のハブ 接続できる機器の数に限りがある
高性能なハブ 従来よりも多くの機器を接続可能
大量のデータを処理できるため、安定した通信を維持
動画配信やオンラインゲームなど、大容量データ通信に最適
最新のハブの機能 接続状況の監視によるネットワーク異常検知
特定機器からのアクセスのみを許可するセキュリティ機能

ハブのメリット

ハブのメリット

– ハブのメリット

ハブは、複数の機器をネットワークに接続するための装置であり、ネットワーク構築を容易にする様々な利点があります。

まず、ハブを使う最大のメリットは、ネットワークの構築や拡張が容易になる点です。ハブは、複数のポートと呼ばれる接続口を持ち、それぞれのポートにパソコンやプリンターなどの機器を接続するだけでネットワークに参加させることができます。機器の追加や変更があった場合でも、ハブに接続するだけで簡単に対応できるため、ネットワークの柔軟性を高めることができます。

また、ハブを使用することで、配線がシンプルになります。ハブを中心に、そこから各機器へケーブルを接続する形となるため、配線が複雑になりがちなネットワークにおいて、整理整頓がしやすくなります。これは、トラブル発生時の原因究明や復旧作業を容易にするという点でも大きなメリットとなります。

さらに、ハブは、比較的安価であるという点も魅力です。低コストでネットワークを構築できるため、予算を抑えたい場合や、小規模なネットワークを構築する場合に適しています。

このように、ハブは、ネットワーク構築の容易さ、配線のシンプルさ、低コストといったメリットから、多くの場面で活用されています。

メリット 説明
ネットワーク構築の容易さ 複数の機器をハブに接続するだけでネットワークに参加可能。機器の追加や変更も容易。
配線のシンプルさ ハブを中心に各機器へケーブル接続するため、配線が整理整頓しやすい。
低コスト 比較的安価であるため、予算を抑えたい場合や小規模ネットワークに最適。

まとめ

まとめ

多くの機器を接続して情報交換を行うネットワークにおいて、機器同士を繋ぐ役割を担う装置が「ハブ」です。ハブは、特に「スター型LAN」と呼ばれるネットワーク構成において中心的な役割を果たします。

スター型LANでは、全ての機器がハブに接続されるため、機器同士を直接繋ぐ必要がなく、配線や管理が容易になります。これは、ネットワークの構築や変更を簡単にするだけでなく、障害発生時の原因特定を容易にするという利点も持ちます。また、ハブを介することで、将来的に機器を増設する場合でも柔軟に対応できるため、ネットワークの拡張性を確保することができます。

近年、技術革新によってハブは更なる進化を遂げています。従来のハブに比べ、より高速なデータ転送を実現する高性能なハブが登場するだけでなく、セキュリティ機能や省電力機能など、様々な機能を備えたハブも開発されています。そのため、構築するネットワークの規模や用途、必要な機能に応じて、最適なハブを選ぶことが重要です。

項目 内容
ハブの役割 ネットワークにおいて、機器同士を繋ぐ装置
スター型LANにおけるハブ 中心的な役割を果たし、全ての機器はハブに接続される
スター型LANのメリット
  • 配線や管理が容易
  • 構築や変更が簡単
  • 障害発生時の原因特定が容易
  • 機器の増設に柔軟に対応可能
  • ネットワークの拡張性を確保
ハブの進化
  • 高速なデータ転送
  • セキュリティ機能
  • 省電力機能
ハブ選びのポイント ネットワークの規模、用途、必要な機能に応じて最適なハブを選ぶ