
仮想LAN:ネットワークを柔軟に構築
- 仮想LANとは
仮想LANとは、物理的なLANケーブルの接続にとらわれず、論理的にネットワークを分割する技術のことです。
従来のLANでは、物理的に同じ場所に設置された機器同士が接続され、情報をやり取りしていました。例えば、同じオフィス内に設置されたパソコンやプリンターなどが、LANケーブルで接続され、互いにデータを送受信していたのです。
しかし、仮想LANでは、異なる場所に設置された機器同士でも、同じグループとして設定することで、あたかも同じ場所に存在するかのように通信を行うことができます。
仮想LANを利用すると、物理的な場所に縛られずに、部門や用途ごとにネットワークを分割することが可能になります。例えば、総務部と営業部が同じフロアに存在する場合でも、それぞれの部門専用の仮想LANを構築することで、セキュリティを強化し、誤って別の部門の情報にアクセスすることを防ぐことができます。
このように、仮想LANは、ネットワークの柔軟性と安全性を高める上で、非常に重要な技術となっています。