ICT専門家

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その他

OECDってどんな組織?

- OECDの概要OECDは、正式名称をOrganisation for Economic Co-operation and Developmentといい、日本語では経済協力開発機構と訳されます。世界経済の安定と発展、そして人々の生活水準向上を目指して設立された国際機関です。1961年、第二次世界大戦後のヨーロッパ復興を支援する目的で設立されたOEEC(欧州経済協力機構)を母体として、活動の範囲を世界に広げる形で発足しました。本部はフランスのパリに置かれています。 OECDの特徴は、加盟国が民主主義や市場経済といった価値観を共有している点にあります。国際的な経済問題や社会問題に対し、加盟国が協力して解決策を模索し、政策提言などを行っています。具体的には、経済成長、貿易、投資、雇用、環境、教育、科学技術など、幅広い分野を対象としています。 OECDは、調査研究や統計データの収集・分析を通じて、世界の経済や社会の現状と課題を明らかにし、その解決に向けた政策提言を行っています。また、加盟国間でベストプラクティス(優れた取り組み)を共有し、互いに学び合うことで、政策の質向上を図っています。OECDの報告書や統計データは、世界中の政策決定者や研究者から高く評価されており、国際社会における重要な情報源となっています。
WEBサービス

空メール登録のススメ

- 空メールとは空メールとは、読んで字のごとく、本文に何も書かれていないメールのことを指します。普段私たちがメールを送信する際には、誰に宛てたものなのかを示す宛先、そして用件が書かれた本文を入力するのが一般的です。しかし、空メールの場合、これらの情報が一切記されていません。一見すると、何も書かれていないメールを送ることに何の意味があるのかと疑問に思うかもしれません。しかし、実際には、空メールは会員登録や懸賞応募など、様々な場面で有効活用されています。例えば、会員登録を希望するサービスや懸賞に応募する際に、指定されたアドレスに空メールを送信するだけで、手続きが完了する場合があります。これは、送信元のメールアドレスを取得することや、メール送信という行為自体をユーザー認証の一環として利用しているためです。このように、空メールは一見すると不思議な仕組みのように思えるかもしれません。しかし、その背後には、ユーザーの利便性を高めたり、特定の行動を促したりするための工夫が凝らされているのです。
その他

デザイン思考:課題解決のための創造的なアプローチ

- デザイン思考とはデザイン思考とは、利用者の立場に立って物事を考えることを重視した考え方です。深く相手の気持ちや状況を理解することで、本当に解決するべき課題の核心を見つけ出し、今までにない新しい発想で問題解決を目指します。従来のやり方では、論理的に筋道を立てて解決策を探ることが一般的でした。しかしデザイン思考では、感覚や直感を大切にしながら、実際に形を作っては試すことを繰り返します。このプロセスを通じて、利用者にとって本当に価値のある、より良い解決策を導き出すことができます。例えば、新しい文房具を開発する場合を考えてみましょう。従来の手法では、市場調査や競合分析などを行い、機能や価格を重視した製品開発が行われていました。しかしデザイン思考では、実際に文房具を使う人たちの行動を観察したり、意見を聞いたりすることで、潜在的なニーズや課題を明らかにします。そして、思いついたアイデアをすぐに形にして、試作品を作り、利用者に試してもらうことで、使い心地や改善点を探っていきます。このようにデザイン思考は、利用者中心主義に基づいた、柔軟かつ実践的な問題解決の手法と言えるでしょう。
セキュリティ

エンコードとデコード:ITの基本!

- 符号を解き明かす デコードの世界デコードとは、一言で表すと「暗号を解く」ことを指します。私たちの身の回りにあるコンピュータは、0と1の組み合わせで表現されるデジタル信号を使って情報を処理しています。しかし、私たち人間はこのデジタル信号を直接理解することはできません。そこで、コンピュータが扱う複雑なデジタル信号を、私たち人間が理解できる文字や画像、音声といった形に変換する操作が必要となります。この変換操作こそが「デコード」と呼ばれるものです。例えば、私たちが日々利用するインターネットの世界を考えてみましょう。ウェブサイトを閲覧する際、実際には複雑なコードが私たちのコンピュータとウェブサイトの間で送受信されています。しかし、私たちは普段、こうした複雑なコードを意識することなく、ウェブサイトに表示された文章を読んだり、画像を見たりすることができます。これは、インターネットブラウザがウェブサイトから受け取ったコードを自動的にデコードし、私たち人間が理解できる形に変換して表示しているためです。このように、デコードは、コンピュータと人間の間の橋渡しとして、デジタル社会において非常に重要な役割を担っています。私たちが普段意識することなく利用している様々なデジタルサービスの裏側では、目には見えないところでデコードの作業が絶えず行われているのです。
プロトコル

電子メールで画像を送信?uuencodeの仕組み

- uuencodeとはuuencodeは、コンピュータ上で扱われるデータ形式を変換するための技術の一つです。具体的には、画像や音声ファイルなど、人間には理解できないバイナリデータと呼ばれる形式のデータを、電子メールで送れるような文字データに変換する役割を担います。電子メールは、元々は文章のやり取りを目的として設計されたため、文字情報しか扱うことができませんでした。しかし、画像や音声など、様々な情報を電子メールで送りたいというニーズが高まりました。そこで、uuencodeを用いることで、バイナリデータを、電子メールでも扱える文字データに変換して送信することが可能になりました。uuencodeによって変換されたデータは、一見すると意味不明な文字列のように見えます。しかし、受信側が専用のソフトウェアを使ってこのデータを変換すると、元の画像や音声ファイルとして復元することができます。uuencodeは、電子メールで画像などのファイルを送信するために広く使われていましたが、現在ではMIMEと呼ばれる、より効率的で安全な技術が登場したため、あまり使われなくなりました。
プロトコル

OData:データ連携を容易にする最新技術

- ODataとはODataは、「オープン・データ・プロトコル」を短くした言葉で、異なる仕組みを持つシステム同士で効率的に情報をやり取りするための共通の約束事です。この約束事は、アメリカのマイクロソフト社が中心となって作られ、広く知られるREST APIの仕組みに基づいて作られています。ODataの特徴は、インターネットで広く使われているHTTPなどの技術を活用している点にあります。これは、まるで世界共通語を使うように、異なるシステムやアプリケーションが共通の言葉でデータにアクセスできるようになることを意味します。ODataのおかげで、システム開発者はデータのやり取りに関する複雑な問題を解決する必要がなくなり、より簡単にシステムを連携させることができるようになります。ODataは、データの形式を記述するための標準的な方法も提供しています。これにより、データの構造が事前にわかるため、システム同士がスムーズに情報を理解し、処理することが可能になります。このように、ODataは、異なるシステム間でのデータ連携を容易にするための重要な技術として、幅広い分野で活用が期待されています。
開発

プログラムの「虫」を探せ!デバッグの基本

コンピュータを動かすプログラムは、人間が書いた指示書のようなものです。この指示書のおかげで、コンピュータは様々な作業を正確にこなすことができます。しかし、もしこの指示書に誤りがあると、どうなるでしょうか。コンピュータは指示通りに動くことしかできないため、誤った指示に従ってしまい、予期せぬ動作をしてしまうかもしれません。時には、作業が途中で止まってしまうことさえあります。 このようなプログラムの誤りを「バグ」と呼びます。「バグ」は、プログラムが正常に動作することを妨げる、いわば「虫」のようなものです。プログラムにバグがあると、コンピュータは私たちの期待通りに動いてくれません。例えば、計算結果が間違っていたり、画面に表示される情報がおかしかったり、あるいはプログラムが途中で停止してしまったりするのです。 そのため、プログラムを作る際には、バグを注意深く見つけて修正する作業が非常に重要になります。この作業は「デバッグ」と呼ばれ、プログラムを完成させるためには欠かせないプロセスです。デバッグをしっかり行うことで、プログラムの品質を保ち、コンピュータが正しく動作するようにすることができるのです。
IT

業務の見える化で効率アップ!業務プロセスの基礎知識

- 業務プロセスとは 業務プロセスとは、ある業務を達成するための一連の活動や手順を、図を使って分かりやすく示したものです。 例えば、商品を注文を受けてから発送するまでの一連の流れや、顧客からの問い合わせに対応する際の手順などを、誰でも理解できるように視覚的に表現します。これは、業務フローやオペレーションフローとも呼ばれ、企業活動の基盤となる重要な要素です。 業務プロセスを明確にすることで、業務の標準化や効率化、担当者間の認識のずれを防ぐことができます。また、問題点や改善点を見つけやすく、業務の改善活動にも役立ちます。 例えば、商品の発送業務を例に挙げると、受注情報を確認する、商品を倉庫から picking する、梱包する、配送業者に引き渡す、顧客に発送連絡をする、といった一連のプロセスが存在します。 これらのプロセスを図解することで、それぞれの担当者が自分の役割を明確に理解し、業務をスムーズに進めることができます。また、業務プロセスを見える化することで、無駄な作業や重複している作業を洗い出し、業務の効率化を図ることも可能になります。
情報リテラシー

エンコードとデコード:データ変換の仕組み

- データ変換の基礎知識コンピューターは、あらゆる情報を0と1の組み合わせで表現しています。 この0と1の並びは、そのままでは人間には理解できません。そこで、人間が理解できる文字や画像、音声といった情報と、コンピューターが理解できる0と1のデジタル信号とを変換する技術が必要になります。この変換を担うのが、エンコードとデコードです。エンコードとは、人間が理解できる情報をコンピューターが処理できる0と1のデジタル信号に変換することを指します。例えば、文字をデジタル信号に変換する場合、それぞれの文字に特定の0と1の組み合わせを割り当てます。この割り当て方法は「文字コード」と呼ばれ、代表的なものとしてASCIIコードやUnicodeなどが挙げられます。一方、デコードとは、エンコードされた0と1のデジタル信号を、再び人間が理解できる情報に変換することを指します。例えば、デジタル信号として送られてきた文字情報を、対応する文字コードに基づいて、再び文字として表示します。このように、エンコードとデコードは、私たちが普段何気なく利用しているコンピューターやスマートフォン、インターネットなど、あらゆるデジタル機器において、情報を正しく処理するために欠かせない技術となっています。
ITシステム

顧客データ統合ツールuSonarとは

顧客データ統合ツールuSonar uSonarは、東京都に拠点を置く株式会社ランドスケイプが開発・提供する顧客データ統合ツールです。昨今、多くの企業が顧客情報を様々なシステムに分散して保管しており、顧客を一元的に管理・把握することが難しいという課題を抱えています。uSonarは、企業内に点在する顧客データを統合し、顧客一人ひとりの全体像を可視化することで、この課題を解決へと導きます。 uSonarは、顧客IDを基に、異なるシステムに散在する顧客データをつなぎ合わせます。例えば、ある顧客の氏名や住所が顧客管理システムに、購入履歴がECサイトシステムに、問い合わせ履歴がサポートシステムに、それぞれ記録されている場合、uSonarはこれらの情報を顧客IDで紐付け、一つの画面で確認できるようにします。 この統合された顧客情報は、マーケティングや営業活動の効率化に大きく貢献します。顧客一人ひとりのニーズや行動を把握することで、より的確なマーケティング施策の実施や、顧客満足度向上に繋がるきめ細やかな営業活動が可能になります。
Ai活用

OCRとは?仕組みと活用事例を紹介

- 文字認識の世界へようこそ OCRとは、Optical Character Recognition/Readerの略で、光学的文字認識と言い換えられます。普段私たちが何気なく見ている印刷物や手書きの文字。それを、コンピューターにも理解できる言葉に変換する技術、それがOCRなのです。 例えば、会員登録やアンケートなどで、手書きの書類に氏名や住所を記入する場面を想像してみてください。これまでであれば、それらの情報をコンピューターに入力するには、人が目で見てキーボードで打ち込む必要がありました。しかし、OCRを使えば、書類をスキャナーやカメラで読み込むだけで、書かれた文字を自動的にテキストデータに変換できるのです。 OCRの仕組みは、まず画像として取り込んだ文字の形を分析し、数字やひらがな、アルファベットなどの文字として認識します。そして、認識した文字をテキストデータに変換することで、コンピューターで編集したり、保存したりすることが可能になります。 OCRは、私たちの身の回りで幅広く活用されています。例えば、郵便物の自動仕分けや、図書館での蔵書管理、名刺管理アプリなど、様々な場面で効率化や自動化に貢献しているのです。
SAP

データ項目を使いこなそう:システム開発の基礎知識

- データ項目とは 情報システム開発においては、膨大な量の情報を正確に扱う必要があります。そのために、情報を整理し、それぞれの意味を明確に定義することが重要です。 この役割を担うのが「データ項目」です。 データ項目とは、システム内で扱うデータの最小単位を指します。 例えば、通販サイトを構築する場合を考えてみましょう。商品情報を取り扱うためには、「商品名」「価格」「在庫数」といった様々なデータが必要となります。これらのデータ一つ一つがデータ項目です。 データ項目を定義する際には、単に名前をつけるだけでなく、データの種類や文字数、桁数なども明確にします。 例えば、「価格」というデータ項目であれば、「数値」「整数部5桁」「小数点以下2桁」といったように詳細を定めます。 このように、データ項目を明確に定義することで、開発チーム全体でデータの内容を共有することができます。これは、システム開発をスムーズに進める上で非常に重要です。 また、データの誤入力やデータ形式の不整合を防ぐことにもつながり、システムの品質向上に役立ちます。
IT

業務フローを理解する

- 業務の流れを明らかにする「業務フロー」とは 業務フローとは、ある業務を遂行するために必要な一連の作業手順を、図解化して分かりやすく表現したものを指します。これは業務プロセスやオペレーションフローとも呼ばれ、企業活動において欠かせない要素です。 業務フローを図解することで、それぞれの業務がどのような順番で行われるのか、誰が責任者で担当者は誰か、どのタイミングで次の工程に進むのか、といった情報が一目でわかるようになります。 新しい担当者が加わった際にも、業務フローを参照することで、業務内容や流れをスムーズに理解することができます。 業務フローを作成するメリットは、業務の可視化だけにとどまりません。業務フローを分析することで、非効率な箇所や重複している作業、改善が必要なポイントなどを明確化することができます。 その結果、業務の効率化や標準化、コスト削減、品質向上などに繋がる可能性があります。 業務フローは、業務内容や規模、目的などに応じて、様々な形式で作成されます。フローチャートやデータフローダイアグラム、BPMN(Business Process Model and Notation)など、目的に適した表現方法を選択することが重要です。
コンサル

コンサル業界の「デグレ」とは?

- ファイル更新で起こる「デグレ」とは 「デグレ」という言葉をご存知でしょうか。耳慣れない響きかもしれませんが、特にコンサルタントの業務においては、頻繁に登場する表現です。 「デグレ」は、英語の「degrade」を短縮した言葉で、日本語に訳すと「劣化」という意味になります。コンサルタントの世界では、ファイル更新作業中に生じる、情報の欠落や質の低下といった状況を指して「デグレ」と表現します。 具体的には、ExcelやPowerPointを用いた資料作成が欠かせないコンサルタントの業務において、チームで共有しているファイルに最新の情報を反映させる作業は日常茶飯事です。しかし、作業中に誤って古いバージョンのファイルを上書き保存してしまったり、編集中に必要な情報をうっかり削除してしまったりといったミスは起こりえます。このようなミスによって、せっかく更新した内容が失われてしまうことを「デグレ」と呼び、コンサルタントにとって頭の痛い問題となっています。
IT

u-Japan政策:誰でもどこでも繋がる未来

近年、よく耳にするようになった「ユビキタスネットワーク社会」という言葉。これは、いつでも、どこでも、誰でもが、まるで空気のように、当たり前にネットワークに接続できる社会を表しています。携帯電話やインターネットが、私たちの生活に欠かせないものとなった現代。このユビキタスネットワーク社会は、それをさらに進化させ、人々が意識することなくあらゆるものがネットワークにつながる、まるでSF映画のような世界を実現しようという構想です。 日本においても、「u-Japan」と呼ばれる構想のもと、このユビキタスネットワーク社会の実現を目指しています。これは、単に技術的な進化を目標とするものではありません。場所や時間に縛られない自由な働き方、必要な時に必要な情報やサービスを簡単に受けられる生活、そして、人々の生活の質を更に向上させることなど、社会全体の変革と、人々のライフスタイルの変革をも目指しています。 ユビキタスネットワーク社会の実現は、私たちの社会に大きな変化をもたらす可能性を秘めています。そして、その実現に向けて、技術開発や社会制度の整備など、様々な取り組みが進められています。
ハードウェア

OCP:オープンソースで変わるハードウェアの未来

- OCPとはOCPは「Open Compute Project」の略称で、コンピューターなどのハードウェアの設計や仕様をオープンソース化する活動を進める非営利団体です。2011年にFacebookが自社のデータセンターで使っているサーバーやネットワーク機器などの設計仕様を公開したのが始まりです。 Facebookはそれまで外部のメーカーからサーバーなどを購入していましたが、自社のサービスに最適なように設計した方が、消費電力や運用コストを大幅に削減できることに気づきました。そこで、自分たちが開発したハードウェアの設計仕様をオープンソース化し、誰でも自由に利用できるようにしました。 この取り組みは大きな成功を収め、Facebookはエネルギー消費量と運用コストを大幅に削減することができました。OCPはこの成功体験を他の企業や団体にも広げ、業界全体でオープンなハードウェア開発を推進するために設立されました。 OCPに参加している企業や団体は、サーバー、ストレージ、ネットワーク機器などの設計仕様を共有し、共同で開発を進めています。オープンソース化によって、ハードウェアの開発期間の短縮やコスト削減などが期待できます。また、特定のメーカーに依存しないため、調達の柔軟性が高まるというメリットもあります。
クラウド

業務効率化の鍵!DaaSで進化する働き方

- DaaSとは DaaSは「Desktop as a Service」の略称で、必要なデスクトップ環境をサービスとして利用できる形態を指します。 従来のように個々のパソコンにソフトウェアをインストールする必要はなく、インターネットに接続できる端末さえあれば、いつでもどこでも自分のデスクトップ環境にアクセスできます。 例えば、自宅のパソコンで作成した資料を、外出先からタブレット端末を使って編集したり、会議中にスマートフォンから顧客情報にアクセスしたりすることが可能になります。 DaaSは、従来のオンプレミス型と比較して、初期費用や運用管理の負担を軽減できるというメリットがあります。そのため、近年では、企業における働き方改革や、教育機関におけるICT環境の整備などを背景に、DaaSの導入が急速に進んでいます。 DaaSを利用する際は、セキュリティ対策が重要となります。信頼できるサービス事業者を選び、適切なセキュリティ対策を講じるようにしましょう。
ITシステム

ネットワークを支える縁の下の力持ち: ディレクトリサービス

会社や団体で使われているネットワークは、膨大な数の本が所狭しと並ぶ、巨大な図書館のようなものです。数えきれないほどのコンピュータやプリンタ、ファイルサーバーなどがネットワークにつながっていますが、その中から必要なものを探し出すのは、広大な図書館で目的の本を探すのと同じくらい大変です。 そこで役に立つのがディレクトリサービスです。ディレクトリサービスは、ネットワーク上のあらゆる資源の情報を一元管理し、必要な時にすぐに取り出せるようにしてくれるシステムです。まるで、図書館の蔵書検索システムや、利用者の案内をしてくれる図書館司書のように、ネットワーク全体を整理整頓してくれる役割を担います。 ディレクトリサービスを利用することで、私たちは資源の場所を意識することなく、必要な情報やサービスに簡単にアクセスできます。例えば、特定の部署の共有フォルダにアクセスしたい場合、その部署の場所やフォルダのネットワーク上のアドレスを知らなくても、ディレクトリサービスで部署名を検索するだけで、簡単にアクセスすることができます。このように、ディレクトリサービスは、複雑なネットワークを分かりやすく、使いやすくするための、なくてはならない技術なのです。
その他

教育と経済の関係:教育経済学入門

- 教育経済学とは教育経済学は、人の学びと経済活動の関係を探る学問です。教育は、単に知識や技能を身につけるだけでなく、より良い職業に就く可能性を広げるなど、経済的な側面も持ち合わせています。教育経済学では、教育が経済にどのような影響を与えるのかを様々な角度から分析します。例えば、教育を受けた人が社会全体にもたらす経済効果や、教育投資が経済成長に与える影響などを調べます。また、学校教育の質や教育制度が個人の収入や雇用にどのように影響するかについても分析します。逆に、経済状況が教育に与える影響も重要な研究対象です。例えば、経済状況の変化が教育費の負担や進学率にどう影響するのか、経済格差が教育機会の不平等に繋がってしまうのかなどを分析します。教育経済学は、教育と経済の関係性を解き明かすことで、より効果的な教育政策や人材育成、そして経済発展への貢献を目指しています。
IT

ネットワーク経路を探る: tracertコマンドのススメ

- tracertコマンドとは tracertコマンドは、Windowsに標準搭載されている、ネットワークの状態を調べるための便利な道具です。このコマンドを使うと、自分のパソコンから目的の機器まで、データがどのように送られているのかを詳しく知ることができます。 インターネットのような広大なネットワークは、情報をやり取りするための機器がたくさんつながってできています。これらの機器は「経路記録装置」と呼ばれ、データは複数の経路記録装置を経由して、最終的な目的地まで届けられます。 tracertコマンドは、まさにこのデータが通る経路記録装置を一つずつ追跡し、ネットワークの全体像を分かりやすく表示してくれるのです。このコマンドを使うことで、データがどこを経由して相手に届いているのか、どの経路記録装置で遅延が発生しているのかなどを把握することができます。
WEBサービス

購買行動を促すO2O戦略

O2Oとは O2Oとは、「オンライン・トゥ・オフライン」を短くした言葉で、インターネット上の取り組みを実店舗への購買行動に結び付ける販売促進戦略を意味します。具体的には、ウェブサイトやスマートフォンアプリなどを活用し、オンライン上の顧客を実店舗へと誘導することで、購買促進を図ります。 例えば、オンラインクーポンを発行して実店舗での割引サービスを提供したり、実店舗でのイベント情報をウェブサイトで発信したりするなど、オンラインとオフラインの双方を効果的に連携させることで、顧客の購買意欲を高めることを目指します。また、オンラインで商品の情報を事前に提供することで、顧客が実店舗で商品をスムーズに購入できるように促したり、実店舗での購入履歴を基にオンライン上で個別におすすめ商品を提案したりするなど、顧客一人ひとりに最適な購買体験を提供することで、満足度向上を図ることも重要な要素です。 O2Oは、従来のオンラインショッピングでは得られなかった、実店舗ならではの顧客体験とオンラインの利便性を融合させることで、顧客と企業の双方にとって、より良い関係構築を実現するマーケティング戦略として注目されています。
IT

企業変革の鍵、DXとは何か?

- DXの定義DXとは、「デジタル変革」を意味する「デジタルトランスフォーメーション」の略語です。 企業が、デジタル技術を活用して、ビジネスモデルや組織体制、業務プロセス、企業文化、顧客体験などを抜本的に変革していくことを指します。 DXは、単にITシステムを導入したり、ホームページを開設したりといった限定的な取り組みではありません。 企業全体をデジタルの力で進化させ、他社に負けない強みを作り出し、今までにない価値を生み出すことを目指す、より広範囲で本質的な取り組みです。 例えば、従来の紙と対面を中心とした業務を、オンラインシステムやデータ分析に置き換えることで、業務の効率化や新たなサービスの創出を実現できます。 また、顧客とのコミュニケーションをデジタル化することで、顧客一人ひとりに合わせたサービスを提供できるようになります。DXは、企業がデジタル時代を生き抜き、成長していくために不可欠な取り組みと言えるでしょう。
情報リテラシー

ファイル整理の強い味方!ディレクトリとは?

日々の生活で欠かせないパソコン。仕事で使う人、趣味で使う人など様々ですが、パソコンの中には、たくさんの情報が詰まっていますね。これらの情報は、目に見える形ではなく、データとして保管されています。例えば、あなたが作成する文章、写真、動画、音楽、そしてパソコンを動かすためのプログラムなども、全てデータとして扱われます。 これらのデータは、「ファイル」という単位で管理されています。ファイルとは、データを入れるための箱のようなものだと考えてください。それぞれの箱に、文書、写真、動画といったように、名前を付けて整理していくイメージです。 しかし、ファイルが増えてくると、どこにどのファイルがあるのか、探すのが大変になってしまいます。そこで登場するのが、「ディレクトリ」です。ディレクトリは、ファイルを整理するためのフォルダのようなものです。複数のファイルを一つのフォルダにまとめたり、フォルダの中にさらにフォルダを作って整理したりすることで、効率的にファイルを管理することができます。
その他

学びの相乗効果!協働学習のススメ

- 協働学習とは?協働学習とは、複数の子どもたちがグループを作り、共通の目標を達成するために協力しながら学習を進める方法です。文部科学省では、「子どもたち同士が教え合い学び合う協働的な学び」と定義されており、従来の一斉授業のような、教師が生徒に知識を一方的に教えるスタイルとは大きく異なります。協働学習では、子どもたちは受け身ではなく、主体的に学習に参加します。具体的には、グループ内で意見交換や議論を行い、それぞれの考えを共有したり、互いの意見を比較検討したりします。また、課題解決のために、それぞれが役割を分担し、協力して作業を進めます。このような学びを通して、子どもたちは知識や技能を習得するだけでなく、思考力、判断力、表現力、コミュニケーション能力など、これからの社会を生き抜くために必要な力を育みます。さらに、互いに協力し合うことで、仲間意識や責任感が芽生え、豊かな人間性を育むことも期待できます。