世界で通用する学び:国際バカロレアとは

世界で通用する学び:国際バカロレアとは

ICTを知りたい

『国際バカロレア』って、なんかすごそうな名前だけど、どんなものなの?

ICT研究家

そうだね、名前だけ聞くと難しそうに感じるかもしれないね。簡単に言うと、世界中で認められている学校の卒業資格であり、大学の入学資格なんだ。世界共通の勉強をすることができるんだよ。

ICTを知りたい

へえー、世界共通はすごい!でも、なんでそんなものができたの?

ICT研究家

もともとは、国をまたいで仕事をする外交官などの子どもたちが、どこの国の大学にも入れるように作られたんだ。今は、世界で活躍できる人材を育てるために、日本でも広まっているんだよ。

国際バカロレアとは。

「情報通信技術に関係する言葉である『国際バカロレア』は、スイスのジュネーブに本部がある国際バカロレア機構が実施している、世界共通の教育課程です。国際バカロレアは、複雑な世界を理解し、対処できる生徒を育てることを目指しています。生徒が将来に対して責任ある行動をとれるような態度や技能を身につけ、世界中の大学に進学できる資格を得て、進学の道を開くことを目的としています。もともと、国際機関や外交官の子どもたちが、自分の国で大学に進学するために、様々な国の入学試験に対応できるよう、世界共通の大学入学資格と成績証明の制度として作られました。文部科学省は、世界で活躍できる人を育てるため、国際バカロレアの普及と拡大を進めており、2028年までに国際バカロレア認定校を200校に増やすことを目標としています。」について

国際バカロレアの起源

国際バカロレアの起源

国際バカロレア(IB)は、国境を越えて移動する子どもたちのために、質の高い教育を提供しようという理念のもと、1960年代に設立されました。当時、国際機関で働く外交官や職員の子どもたちは、転勤に伴い、様々な国の学校に通わなければなりませんでした。しかし、国によって教育制度やカリキュラムが異なるため、転校のたびに学習内容にばらつきが生じ、進学にも影響が出ていました

そこで、世界共通のカリキュラムと大学入学資格を提供することで、こうした子どもたちの進路を保証しようという動きが生まれました。こうして誕生したのが国際バカロレアです。国際バカロレアは、世界中の大学から入学資格として認められており、生徒たちは国際的な視野と高い学力を身につけることができます。設立当初は、外交官や国際機関職員の子どもたちのための教育プログラムでしたが、その教育理念や質の高さが評価され、今では世界中の様々な子どもたちが国際バカロレアの教育を受けています。

国際バカロレア(IB)設立の背景 国際バカロレア(IB)の特徴
  • 1960年代、国際機関で働く外交官や職員の子どもたちは転勤に伴い、様々な国の学校に通わなければならなかった。
  • 国によって教育制度やカリキュラムが異なるため、転校のたびに学習内容にばらつきが生じ、進学にも影響が出ていた。
  • 世界共通のカリキュラムと大学入学資格を提供
  • 世界中の大学から入学資格として認められている
  • 生徒たちは国際的な視野と高い学力を身につけることができる

国際バカロレアの特徴

国際バカロレアの特徴

– 国際バカロレアの特徴国際バカロレアは、単なる大学進学のための準備学習の場ではありません。 このプログラムは、変化の激しい現代社会において、世界で起こっている様々な問題を深く理解し、その解決に積極的に取り組むことができる、国際的な視野を持った人材を育成することを目的としています。そのために、国際バカロレアでは、知識を詰め込む学習ではなく、自ら深く考え、答えを導き出す思考力を養うことに力を入れています。また、異なる文化を持つ人々と協力し、共に生きていくために必要な、多様な文化への理解と、相手に自分の考えを的確に伝え、相手の意見を尊重する高いコミュニケーション能力を育むことも重視しています。さらに、現代社会の複雑な問題を解決するためには、様々な角度から問題を分析し、最適な解決策を見つけ出す問題解決能力が不可欠です。国際バカロレアでは、グループワークやディスカッション、プレゼンテーションなどを通して、生徒たちがこれらの能力を実践的に身につけていけるよう、工夫を凝らした教育プログラムを提供しています。

国際バカロレアの特徴 詳細
目的 変化の激しい現代社会において、世界で起こっている様々な問題を深く理解し、その解決に積極的に取り組むことができる、国際的な視野を持った人材を育成すること
重視する能力 – 自ら深く考え、答えを導き出す思考力
– 多様な文化への理解
– 相手に自分の考えを的確に伝え、相手の意見を尊重するコミュニケーション能力
– 様々な角度から問題を分析し、最適な解決策を見つけ出す問題解決能力
教育プログラムの特徴 – 知識を詰め込む学習ではなく、思考力を養うことに力を入れている
– グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなどを通して、生徒たちが実践的に能力を身につけていけるよう工夫されている

国際バカロレアのプログラム

国際バカロレアのプログラム

国際バカロレア(IB)は、世界各国で認められている国際的な教育プログラムです。就学年齢に応じて、3つのプログラムが用意されており、幼児期から高等教育まで一貫した学びを提供しています。

まず、3歳から12歳を対象としたプライマリーイヤープログラム(PYP)があります。PYPでは、遊びや探求活動を通して、子どもたちの好奇心や学習意欲を育むことを大切にしています。そして、11歳から16歳を対象としたミドルイヤープログラム(MYP)では、教科横断的な学習を通して、生徒たちの批判的思考力や問題解決能力を養います。教科の枠を超えて、様々な視点から物事を考える力を身につけることを目指します。

最後に、16歳から19歳を対象としたディプロマプログラム(DP)は、大学進学準備プログラムとしての側面が強く、国際的に認められた質の高いカリキュラムを通して、生徒たちは大学で学ぶための高度な知識やスキルを習得します。

これらのプログラムは、いずれも生徒の知的好奇心、批判的思考力、国際的な視野を育むように設計されており、IBの教育理念である「探究する人」を育成することを目指しています。

プログラム名 対象年齢 特徴
プライマリーイヤープログラム(PYP) 3歳から12歳 遊びや探求活動を通して、子どもたちの好奇心や学習意欲を育む
ミドルイヤープログラム(MYP) 11歳から16歳 教科横断的な学習を通して、生徒たちの批判的思考力や問題解決能力を養う
ディプロマプログラム(DP) 16歳から19歳 国際的に認められた質の高いカリキュラムを通して、大学で学ぶための高度な知識やスキルを習得

国際的な大学入学資格

国際的な大学入学資格

– 国際的な大学入学資格

国際バカロレア(IB)のディプロマプログラムは、世界各国で認められている大学入学資格です。このプログラムを修了すると、国際的に通用するディプロマ資格を取得できます。

このディプロマ資格は、世界中の多くの大学で高く評価されています。入学審査において有利になるだけでなく、大学によっては単位として認定されたり、奨学金の申請資格を得られることもあります。これは、IBプログラムが、大学レベルの学問を学ぶための準備教育として、質の高い教育を提供していることが評価されているためです。

IBプログラムは、思考力、探求心、国際的な視野を育むことを目的とした教育プログラムです。そのため、IBディプロマ取得者は、大学入学後も、高度な学術能力問題解決能力異文化理解などの面で優れた力を発揮することが期待されます。

このように、IBディプロマは、国際的な大学への進学を目指す学生にとって、大きなメリットを持つ資格と言えるでしょう。

資格 特徴 メリット
国際バカロレア (IB) ディプロマ – 世界各国で認められている大学入学資格
– 大学レベルの学問を学ぶための準備教育
– 思考力、探求心、国際的な視野を育むことを目的とした教育プログラム
– 世界中の多くの大学で高く評価され、入学審査で有利
– 大学によっては単位として認定されたり、奨学金の申請資格を得られる
– 高度な学術能力、問題解決能力、異文化理解などの面で優れた力を発揮することが期待される

日本における国際バカロレア

日本における国際バカロレア

– 日本における国際バカロレア国際社会がますます密接に繋がり合う現代において、世界で活躍できる人材の育成は、日本の将来にとって非常に重要です。文部科学省はこの課題に積極的に取り組み、国際的な教育プログラムである国際バカロレアの導入と普及を推進しています。国際バカロレアは、思考力、探求心、国際的な視野を育む教育プログラムとして、世界中で高く評価されています。文部科学省は、2020年までに国際バカロレア認定校を200校に増やすという目標を掲げました。この目標達成に向けて、認定校の申請手続きの簡素化や、教員の研修制度の充実など、様々な取り組みが進められています。国際バカロレアの導入校が増加することで、より多くの日本の子供たちが、質の高い国際的な教育を受けることができるようになることが期待されています。国際バカロレアの教育プログラムは、日本の伝統的な教育とは異なる点も少なくありません。例えば、知識を詰め込むだけでなく、自ら課題を発見し、解決していく探求型の学習を重視している点が挙げられます。また、ディスカッションやプレゼンテーションを通じて、自分の考えを明確に表現する力や、他者を理解し、協力する力を育むことも重視されています。国際バカロレアは、日本の教育に新たな風を吹き込み、子どもたちの未来の可能性を広げる可能性を秘めています。グローバル社会で活躍できる人材育成に向けて、国際バカロレアへの期待はますます高まっています。

テーマ 内容
国際バカロレアの重要性 グローバル社会で活躍できる人材育成のために重要
文部科学省の取り組み – 国際バカロレア導入と普及の推進
– 2020年までに認定校を200校に増やす目標
– 認定校の申請手続きの簡素化
– 教員の研修制度の充実
国際バカロレアの特徴 – 思考力、探求心、国際的な視野を育む
– 探求型の学習を重視
– ディスカッションやプレゼンテーションを通じて、表現力、協調性を育む
国際バカロレアへの期待 – 日本の教育に新たな風を吹き込む
– 子どもたちの未来の可能性を広げる