意外と知らない?外部書式の基礎知識
ICTを知りたい
先生、「外部書式」ってなんですか?ユーザの画面に表示させるための書式のことらしいんですけど、よくわからないです。
ICT研究家
そうだね。「外部書式」は簡単に言うと、みんなが普段見ている画面に表示される時の数字や日付の見せ方のことだよ。例えば、金額だったら「123円」のように円マークが付いたり、日付だったら「2023年10月27日」のように表示されるよね。
ICTを知りたい
なるほど。じゃあ、「内部書式」はコンピュータ内部での見せ方ということですか?
ICT研究家
その通り!コンピュータ内部では「1.23円」や「20231027」のように計算しやすい形で処理されているんだ。外部書式と内部書式は、コンピュータが人間とコミュニケーションをとるために必要なものなんだよ。
外部書式とは。
コンピュータや通信技術に関連する言葉である「外部書式」について説明します。「外部書式」とは、利用者が画面上でデータを見る時の形式のことです。別の言い方をすると「外部値」とも言います。この「外部書式」は、「利用者設定変更」から変更することができます。反対に、コンピュータの内部処理で使われる形式は「内部書式」と言います。例えば、金額が「123円」と表示されている場合、「外部書式」では「123円」と表示され、「内部書式」では「1.23円」と処理されます。
外部書式とは
– 外部書式とは
外部書式とは、コンピュータシステムに入力されたデータが、利用者の画面にどのように表示されるかを定めた形式のことです。
例えば、金額のデータの場合を考えてみましょう。システム内部では、「1.23」という数値で処理されているかもしれません。しかし、利用者にとってはこのままでは分かりにくいため、「123円」という見慣れた形式で表示する必要があります。この「123円」という表示形式が、まさに外部書式にあたるのです。
外部書式は、金額表示以外にも、日付や時刻、電話番号など、様々な場面で利用されています。いずれの場合も、システム内部での処理に適した形式ではなく、利用者にとって分かりやすい形式に変換することを目的としています。
分かりやすく言い換えれば、外部書式とは、利用者向けの見た目に特化した形式と言えるでしょう。
項目 | 説明 |
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外部書式とは | コンピュータに入力されたデータが、利用者の画面にどのように表示されるかを定めた形式。利用者にとって分かりやすい形式に変換することを目的とする。 |
例 | 金額データの場合、システム内部では「1.23」という数値で処理されているものを、外部書式を用いて「123円」と表示する。 |
用途 | 金額表示、日付や時刻、電話番号など、様々な場面で利用される。 |
外部書式の役割
– 外部書式の役割
情報システムは、企業や組織において、膨大なデータを効率的に処理し、様々な業務を円滑に進めるために欠かせない存在となっています。システム内部では、データを高速かつ正確に処理するため、簡略化された特殊な形式でデータが管理されています。しかし、このシステムにとって扱いやすい形式は、そのままでは人間にとって理解しにくい場合があります。
例えば、顧客情報を管理するシステムを考えてみましょう。システム内部では、顧客一人ひとりに数字で表されるIDが割り振られ、氏名や住所などの情報は、それぞれ決められた形式で記録されています。このような形式は、コンピュータにとっては処理しやすい一方、人間にとっては非常に分かりにくく、直感的に理解することは難しいでしょう。
そこで重要な役割を果たすのが「外部書式」です。外部書式は、システム内部で使われているデータ形式を、人間にとって分かりやすい形式に変換する橋渡し役となります。顧客情報の例で言えば、数字の羅列である顧客IDを、実際の氏名に変換したり、複雑な住所データを、見慣れた住所表記に変換したりすることで、利用者はデータの内容を容易に理解できるようになります。
このように、外部書式を用いることで、システム内部の複雑なデータ形式を意識することなく、利用者は誰もが快適にシステムを利用し、データの活用を進めることができるようになるのです。
内部書式との違い
– 内部書式との違い私たちが普段目にするデータの表現形式は、見やすさや分かりやすさを重視した外部書式であることが多いです。一方で、コンピューターシステム内部では、処理効率を優先した内部書式でデータが扱われています。例えば、カレンダーの日付を例に考えてみましょう。私たち人間は「2023年10月26日」といった表現を見慣れています。これは外部書式の一例です。しかし、コンピューター内部では、この日付を「20231026」のように数字のみで表現することがあります。これが内部書式です。このように、内部書式は人間にとって必ずしも分かりやすいわけではありませんが、コンピューターが情報を処理する上では効率的な表現方法です。日付以外にも、数値、文字列、画像、音声など、様々なデータが内部書式で表現され、システム内部で処理されています。外部書式と内部書式は、それぞれ異なる目的と特徴を持つため、状況に応じて使い分ける必要があります。私たちが普段意識することは少ないですが、コンピューターシステムの内部では、目に見えないところでデータの表現形式が変換され、処理されているのです。
項目 | 説明 |
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外部書式 | – 人間にとって見やすく分かりやすい表現形式 – 例:2023年10月26日 |
内部書式 | – コンピューター処理に効率的な表現形式 – 人間には分かりにくい場合もある – 例:20231026 |
補足 | – データの種類によって様々な内部書式が存在する – システム内部では外部書式と内部書式の変換が行われている |
外部書式の変更方法
– 外部書式の変更方法システムが外部のデータを取り込む際、日付や数値などの形式を統一することで、データの整合性を保ち、処理を円滑に行うことができます。この外部データの形式設定は、システムの設定変更によって調整できます。変更方法はシステムによって異なりますが、多くの場合、「利用者設定」や「表示設定」といったメニューの中に、「外部書式変更」といった項目があります。この設定画面では、日付の表示形式を「YYYY-MM-DD」から「YYYY年MM月DD日」に変更したり、数値の桁区切りをカンマからピリオドに変更したりすることができます。また、通貨記号の表示や、小数点以下の桁数の設定など、詳細なカスタマイズが可能な場合もあります。ただし、外部書式の変更は、システム全体に影響を及ぼす可能性があります。例えば、日付の表示形式を変更した場合、システム内の全ての帳票やレポートで日付の表示形式が変わってしまう可能性があります。そのため、変更を行う前に、影響範囲をよく確認し、必要であれば事前に関係部署に周知するなどの対応が必要です。もし、変更後にシステムの動作に異常が見られる場合は、設定を元に戻すか、システム管理者に相談してください。
外部書式の活用例
– 外部書式の活用例私たちは普段、数字や日付を、見やすく分かりやすく表現するために、様々な工夫をしています。例えば、金額を表す際には「円」などの通貨記号を付けたり、桁区切りを入れて読みやすくしたりします。日付に関しても、国や地域、文化によって「令和5年」や「2023年」など、異なる表記を使い分けています。これらの工夫は、データそのものの内容を変えるものではありません。あくまでも、私たちが情報をより理解しやすくするための表現方法の一つと言えるでしょう。コンピュータの世界でも同様の工夫が凝らされています。それが「外部書式」です。外部書式は、データそのものは変更せずに、画面表示や帳票出力など、利用者に見える部分の表示形式だけを変更する機能です。外部書式の活用例として、金額データへの適用が挙げられます。外部書式を設定することで、データベースに格納されている金額データに、自動的に通貨記号を付けたり、適切な位置に桁区切りを挿入したりできます。これにより、利用者は金額データの内容を一目で把握することができるようになります。また、日付データに対しても、外部書式は効果を発揮します。例えば、和暦と西暦の表示形式を外部書式で設定することで、利用者の地域や文化、またはシステムの用途に合わせた表示形式で日付データを出力することが可能になります。これは、利用者の利便性を向上させるだけでなく、誤解を防ぐ上でも非常に有効な手段と言えるでしょう。
外部書式の機能 | メリット | 適用例 |
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データそのものを変更せずに、画面表示や帳票出力など、利用者に見える部分の表示形式だけを変更する。 | 利用者がデータの内容を一目で把握できるようになる。 利用者の利便性を向上させる。 誤解を防ぐ。 |
金額データに通貨記号を付けたり、適切な位置に桁区切りを挿入する。 和暦と西暦の表示形式を設定する。 |