システムの心臓部!DBサーバーを解説
ICTを知りたい
先生、『DBサーバー』って、データベースを管理するコンピューターのことですよね?
ICT研究家
そうだね。もっと詳しく言うと、ウェブサイトなどで使う情報をしまっておくためのコンピューターだよ。ウェブサイトで何か情報を表示したり、入力したりするときに、裏側で情報を出し入れする役割をしているんだ。
ICTを知りたい
じゃあ、ウェブサイトを見る度に、DBサーバーが動いているってことですか?
ICT研究家
その通り!例えば、ネットショップで商品を見たり、会員登録したりする時にも、DBサーバーが活躍しているんだ。情報を保存したり、検索したり、更新したりと、裏方の仕事をしているんだよ。
DBServerとは。
「情報通信技術に関わる言葉、『データベースサーバー』(データの置き場となるサーバーのことです。他のサーバーからデータを保存したり、取り出したり、書き換えたり、消したりといった指示を受け、その結果を指示元のサーバーに返します。ホームページなどの仕組みは、「ホームページを表示するサーバー」「実際に動く仕組みのサーバー」「データの置き場となるサーバー」の3つに分かれていて、データベースサーバーは仕組みのサーバーからの指示に従って必要なデータを返します。データベースサーバーとして使われるソフトウェアには、オラクル、マイエスキューエル、マイクロソフトエスキューエルサーバー、ポストグレスキューエルなどがあります。)について」
データの保管庫、DBサーバーとは
– データの保管庫、DBサーバーとは
インターネットの世界では、様々な情報がデータとして扱われ、ウェブサイトやアプリを動かすために利用されています。これらのデータは、DBサーバーと呼ばれる特別なコンピューターの中に保管されています。
DBサーバーは、データベースサーバーの略称で、膨大なデータを効率的に管理するためのシステムです。ウェブサイトやアプリは、ユーザーからの要求に応じて、このDBサーバーにアクセスします。例えば、会員制のウェブサイトにログインする際、ユーザーが入力したIDやパスワードがDBサーバーに送信されます。すると、DBサーバーは保管しているデータの中から、入力された情報と一致するものを探し出し、その結果をウェブサイトに返します。このようにして、ユーザーは自分のアカウント情報にアクセスできるようになります。
DBサーバーは、巨大な図書館の司書に例えられます。図書館司書は、利用者の要望に応じて、膨大な数の本の中から目的の本を探し出してくれます。同様に、DBサーバーもウェブサイトやアプリからの要求に応じて、膨大なデータの中から必要な情報を検索し、提供する役割を担っています。
DBサーバーは、現代のインターネット社会において、ウェブサイトやアプリをスムーズに動作させるための、まさに心臓部といえる重要な役割を担っています。
Webシステムにおける役割
インターネット上で情報を発信したり、サービスを提供したりする仕組みであるウェブシステム。多くのウェブシステムは、役割の異なる3つのサーバーが連携することで成り立っています。
ユーザーがウェブサイトにアクセスすると、まず「ウェブサーバー」がその要求を受け取ります。ウェブサーバーは、ウェブサイトのデータや画像などを保管しており、ユーザーからの要求に応じてそれらを提供する役割を担います。
次に、受け取った要求の内容に応じて、必要な処理を行うのが「アプリケーションサーバー」です。例えば、ユーザーが会員登録をしようとすると、アプリケーションサーバーは入力された情報が正しいかどうかをチェックしたり、データベースに登録する処理などを行います。
そして、アプリケーションサーバーが指示を出す処理の相手となるのが「データベースサーバー」です。データベースサーバーは、ウェブサイトの会員情報や商品情報など、膨大なデータを保管・管理しています。アプリケーションサーバーからの指示に従って、データの保存や検索、更新などを行います。
このように、3つのサーバーがそれぞれの役割を果たすことで、ユーザーはウェブサイト上で様々な情報を見たり、サービスを利用したりすることができるのです。
DBサーバーの種類
– データベースサーバーの種類データベースには、情報を保管・管理するソフトウェアであるデータベース管理システム(DBMS)を動かすための、データベースサーバーと呼ばれるコンピューターが存在します。このデータベースサーバーには、用途や規模、処理性能など、様々な要件に応じて多種多様な種類が存在します。データベースサーバーを選ぶ際には、システムの規模や用途、予算、運用体制などを考慮し、最適なものを選択することが重要です。ここでは、代表的なデータベースサーバーアプリケーションをいくつか紹介します。-# Oracle DatabaseOracle Databaseは、世界的に有名なデータベースサーバーアプリケーションの一つです。高い信頼性と安定性を誇り、大規模なシステムや、ミッションクリティカルなシステムで多く採用されています。特に、金融機関や政府機関など、大量のデータを安全かつ確実に管理する必要がある組織にとって、Oracle Databaseは最適な選択肢の一つと言えるでしょう。-# MySQLMySQLは、オープンソースで開発されているデータベースサーバーアプリケーションです。無料で利用できるため、コストを抑えたい場合や、小規模なシステムに適しています。また、Webアプリケーション開発の現場で広く利用されており、多くのプログラミング言語に対応している点も魅力です。-# Microsoft SQL ServerMicrosoft SQL Serverは、Microsoft社が開発・提供するデータベースサーバーアプリケーションです。Windows環境との相性が良く、企業システムで広く利用されています。また、Microsoft製品との連携機能が充実しているため、他のMicrosoft製品と組み合わせて利用する際に効果を発揮します。-# PostgreSQLPostgreSQLは、オープンソースで開発されているデータベースサーバーアプリケーションです。高機能であるにも関わらず無料で利用できる点が魅力で、近年注目を集めています。特に、地理空間情報やJSONデータなど、様々な種類のデータを効率的に扱うことができるため、近年増加傾向にある、データ分析や機械学習などの分野においても広く利用されています。このように、データベースサーバーには様々な種類が存在し、それぞれに特徴があります。それぞれのデータベースサーバーの特徴を理解した上で、自社のシステムに最適なものを選択することが重要です。
データベースサーバー | 特徴 | 最適な組織/用途 |
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Oracle Database | 高い信頼性と安定性、大規模システム、ミッションクリティカルなシステムに最適 | 金融機関、政府機関など、大量データを安全かつ確実に管理する必要がある組織 |
MySQL | オープンソース、無料、小規模システム、Webアプリケーション開発 | コストを抑えたい場合、小規模システム、Webアプリケーション開発 |
Microsoft SQL Server | Windows環境との相性、企業システム、Microsoft製品との連携 | 企業システム、他のMicrosoft製品と組み合わせて利用する場合 |
PostgreSQL | オープンソース、無料、高機能、地理空間情報やJSONデータ処理、データ分析、機械学習 | データ分析、機械学習などの分野 |
まとめ
インターネット上の様々なサービスにおいて、情報を蓄積し管理するデータベースサーバーは、システム全体を支える土台のような重要な役割を担っています。ウェブサイトやアプリケーションを快適に利用するためには、データベースサーバーが常に安定して稼働することが欠かせません。もしデータベースサーバーが停止してしまうと、ウェブサイトが表示されなくなったり、アプリケーションが利用できなくなったりするなど、ユーザーに大きな影響を与えてしまいます。データベースサーバーには様々な種類があり、それぞれ性能や機能、得意な処理などが異なります。そのため、開発するシステムの規模や用途、必要な処理能力などを考慮して、最適なデータベースサーバーを選ぶことが重要です。例えば、小規模なウェブサイトであれば、比較的シンプルな構造のデータベースサーバーが適していますが、大規模なECサイトのように、膨大な量のデータを扱うシステムには、高速な処理能力を持つデータベースサーバーが必要となります。データベースサーバー選びは、システム開発の成否を大きく左右する重要な要素の一つと言えるでしょう。
データベースサーバーの重要性 | ウェブサイトやアプリケーションの基盤となる重要な役割 常に安定稼働することが必要不可欠 |
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データベースサーバーの停止による影響 | ウェブサイトの表示不具合 アプリケーションの利用不可 ユーザーへの大きな影響 |
データベースサーバーの種類 | 様々な種類が存在 性能・機能・得意な処理がそれぞれ異なる |
データベースサーバーの選択基準 | システムの規模 システムの用途 必要な処理能力 |
データベースサーバー選択例 | 小規模ウェブサイト:シンプルな構造のデータベースサーバー 大規模ECサイト:高速処理能力を持つデータベースサーバー |