Webサーバー: インターネットの舞台裏の立役者

Webサーバー: インターネットの舞台裏の立役者

ICTを知りたい

先生、「Webサーバー」ってなんですか? インターネットに関係しているのはなんとなくわかるんですけど…

ICT研究家

良い質問だね! 「Webサーバー」は、インターネット上でホームページを表示するために、みんなが使っているブラウザからの要求に応答して、ホームページのデータを送信するコンピューター、あるいはそのソフトウェアのことだよ。

ICTを知りたい

ホームページのデータを送信するコンピューター…ですか。でも、ホームページって、文字や画像とか色々ありますよね? どうやって送るのでしょうか?

ICT研究家

そうだね、ホームページは様々な情報で出来ているね。Webサーバーは、リクエストに応じて、画像ファイルや文字データなどをブラウザに送ることで、私たちが見慣れたホームページの形に表示されるようにしてくれるんだ。

WebServerとは。

インターネット上で情報をやり取りする仕組みにおいて、「ウェブサーバー」は重要な役割を担っています。ウェブサーバーは、インターネット利用者がウェブサイトを見たいときに使う「ウェブブラウザ」からの要求を受け取ります。そして、ウェブサイトの画像や文章といった表示に必要なデータを送り返したり、より複雑な処理が必要な場合は、「アプリケーションサーバー」という別のサーバーに処理を依頼します。アプリケーションサーバーからの処理結果を受け取ったら、それをウェブブラウザに送り返すのもウェブサーバーの役割です。ウェブサイトの仕組みは、大きく分けて「ウェブサーバー」「アプリケーションサーバー」「データベースサーバー」の三つの部分から成り立っており、ウェブサーバーは利用者からの要求を受け付けて、適切な処理を行ったり、結果を返したりする役割を担っています。ウェブサーバーとして使われるソフトウェアには、「Apache」や「Nginx(エンジンエックス)」などがあります。

Webページを表示するための仕組み

Webページを表示するための仕組み

私たちが日々何気なく見ているウェブサイトは、実は舞台裏で様々な技術が連携して成り立っています。その中心的な役割を担うのがウェブサーバーと呼ばれるコンピューターです。ウェブサイトは、実は膨大な量のテキストや画像、動画などのデータで構成されています。これらのデータは、インターネット上に設置されたウェブサーバーに保管されています。
私たちがウェブサイトを見たいとき、まずはウェブブラウザにアドレスを入力します。すると、ウェブブラウザは、指定されたアドレスに紐づけられたウェブサーバーに対して、必要なデータの送信を要求します。この要求を受け取ったウェブサーバーは、保管しているデータの中から該当するものを探し出し、それをウェブブラウザに送り返します。
ウェブブラウザは、受け取ったデータを解釈し、私たちが見慣れたウェブサイトの形に組み立て、画面上に表示します。つまり、ウェブサーバーは、インターネット上の図書館のような役割を果たし、私たちが必要な情報をいつでも取り出せるよう準備しているのです。このように、ウェブサーバーはインターネットを支える重要なインフラと言えるでしょう。

静的コンテンツと動的コンテンツ

静的コンテンツと動的コンテンツ

ウェブサイトを閲覧する際、私たちが目にする情報は、大きく「静的コンテンツ」と「動的コンテンツ」の二つに分けられます。静的コンテンツとは、ウェブサイトにアクセスした誰もが、いつでも同じ情報を見られるものを指します。例えば、企業のホームページに掲載されている会社概要や、お問い合わせページのフォームなどは、基本的に内容が変わることはなく、誰がいつ見ても同じ情報が表示されます。このような静的な情報は、画像や文章などをまとめたファイルとして、ウェブサイトを提供するサーバー内に保存されています。ユーザーがウェブサイトにアクセスすると、サーバーはこのファイルの中身をそのまま読み込んで、ユーザーの端末に送信します。
一方、動的コンテンツは、アクセスするユーザーやタイミングによって表示される情報が変化するものを指します。例えば、ニュースサイトの最新記事や、ショッピングサイトの商品情報は、常に新しい情報に更新されていきます。また、ユーザーによって表示される情報が異なることもあります。例えば、同じショッピングサイトでも、過去の購入履歴に応じておすすめ商品が表示されたり、ログインしているユーザーには会員限定の情報が表示されたりします。このような動的な情報を表示するために、ウェブサイトを提供するサーバーは、情報が保存されているデータベースや、情報を処理するアプリケーションと連携して動作します。ユーザーがウェブサイトにアクセスすると、サーバーはデータベースやアプリケーションから必要な情報を取得し、それを元に表示する内容を組み立てて、ユーザーの端末に送信します。

項目 静的コンテンツ 動的コンテンツ
定義 誰でもいつでも同じ情報を見られるもの アクセスするユーザーやタイミングによって表示される情報が変化するもの
– 企業のホームページ
– お問い合わせページのフォーム
– ニュースサイトの最新記事
– ショッピングサイトの商品情報
– ユーザーへのオススメ商品
– 会員限定の情報
サーバーの動作 ファイルをそのまま読み込んで、ユーザーの端末に送信 データベースやアプリケーションから情報を取得し、表示内容を組み立てて送信

WebシステムにおけるWebサーバーの役割

WebシステムにおけるWebサーバーの役割

インターネット上で情報をやり取りする仕組みであるウェブシステムは、多くの場合、「ウェブサーバー」「アプリケーションサーバー」「データベースサーバー」という三つの要素で構成されています。この中で、利用者の目に触れるウェブページを表示する役割を担っているのがウェブサーバーです。

ウェブサーバーは、インターネットを介して利用者から送られてくるページ表示の要求を受け取ると、その内容を解析します。そして、要求された情報が、データベースから取り出す必要があるものなのか、あるいは、何らかの処理を加える必要があるものなのかを判断します。もし、データベースにアクセスする必要があれば、ウェブサーバーはデータベースサーバーに対して必要な情報を要求します。そして、データベースサーバーから受け取った情報を、再びインターネットを介して利用者に返します。

一方、要求された情報に何らかの処理が必要な場合には、ウェブサーバーはアプリケーションサーバーに処理を依頼します。アプリケーションサーバーは、要求された処理を実行すると、その結果をウェブサーバーに返します。最終的に、ウェブサーバーは処理結果を受け取ると、それを利用者の元に届けます。このように、ウェブサーバーは三つのサーバーの中心的な役割を果たしており、それぞれのサーバーと連携しながら、ウェブシステム全体が円滑に動作するように調整する役割を担っています。

WebシステムにおけるWebサーバーの役割

代表的なWebサーバーアプリケーション

代表的なWebサーバーアプリケーション

インターネット上で情報を公開する際に欠かせない役割を担うのがウェブサーバーです。ウェブサーバーは、私たちが普段利用しているウェブサイトのデータを保管し、ユーザーからのアクセスに応じてその情報を提供しています。

ウェブサイトを公開するために必要なウェブサーバーですが、実は様々な種類のソフトウェアが存在します。それぞれ特徴が異なり、ウェブサイトの規模や目的に最適なものを選ぶことが重要となります。

数あるウェブサーバーソフトウェアの中でも、世界中で広く利用されているのが「Apache(アパッチ)」です。Apacheはオープンソースで開発されており、誰でも無料で利用できることが大きな特徴です。また、長い歴史の中で開発と改良が重ねられてきたため、安定性と信頼性も高く、多くのウェブサイトで採用されています。

一方、近年注目を集めているのが「Nginx(エンジンエックス)」です。Nginxは、Apacheと比較して処理速度が速く、少ない資源で動作するのが特徴です。そのため、アクセス数の多い大規模なウェブサイトや、動画配信など負荷の高いサービスに適しています。

このように、ウェブサーバーアプリケーションにはそれぞれ異なる特徴があります。ウェブサイトを構築する際には、それぞれの特性を理解した上で、最適なものを選択することが重要です。

ウェブサーバーソフトウェア 特徴 メリット 適しているウェブサイト
Apache (アパッチ) – オープンソース
– 歴史が長く、安定性・信頼性が高い
– 無料で利用できる
– 情報が豊富
– 中小規模のウェブサイト
– 多くのウェブサイトで採用されている
Nginx (エンジンエックス) – 処理速度が速い
– 少ない資源で動作する
– アクセス数の多いウェブサイトに最適
– 動画配信など負荷の高いサービスに適している
– 大規模なウェブサイト
– 高負荷なサービス