CAFIS:日本のキャッシュレス決済を支える基盤
ICTを知りたい
先生、『CAFIS』って聞いたことあるんですけど、何のことかよくわからないんです。クレジットカードと関係があるって聞いたんですけど…
ICT研究家
よくぞ聞いてくれました!『CAFIS』は、簡単に言うと、お店とクレジットカード会社の間をつないで、クレジットカードで支払いができるようにする仕組みのことなんだよ。
ICTを知りたい
お店とクレジットカード会社をつなぐ…?どういうことですか?
ICT研究家
例えば、君がお店でクレジットカードで買い物をしたとするよね?その時に、そのカードが使えるか、限度額は大丈夫かなどを瞬時に確認して、お店の人にお知らせする役割を『CAFIS』が担っているんだよ。だから、僕たちが普段何気なくクレジットカードを使えているのは、『CAFIS』のおかげでもあるんだね!
CAFISとは。
「情報通信技術に関係する言葉、『キャフィス』について説明します。キャフィスとは、日本で最も大きな、現金を使わない支払いをまとめた仕組みのことです。キャフィスは、クレジットカード、電子マネー、デビットカードだけでなく、国内外で使われているQRコード決済や、触れずに支払いができるICクレジットカードなど、新しい支払い方法にも対応しています。NTTデータという会社が運営しているキャフィスは、1984年に始まり、カード決済の回数、取引金額ともに日本で一番の実績があります。キャフィスは、国内のクレジットカード会社、銀行、信用金庫などとつながっており、お店は約2,000社も参加しています。キャフィスは、支払い方法を提供するだけでなく、お店と銀行の間に入って、クレジットカード決済に必要な信用調査も行っています。信用調査とは、クレジットカードを出すお客さんがカード決済をしても問題ないか、カード会社の情報で確認する作業のことです。キャフィスは、通信回線でお店、クレジットカード会社、銀行をつないでいるため、インターネット上でカードの利用状況や限度額、有効期限や不正利用がないかを確認できます。また、キャフィスはデータを保管する場所を2カ所に分けているため、大きな災害が起きてもサービスを止めることなく提供できます。世界のセキュリティの基準にも沿っており、インターネットの通信技術を使うことで、カード決済の安全性も確保できます。」
キャッシュレス決済のプラットフォーム、CAFISとは
キャッシュレス決済が当たり前になりつつある現代社会において、普段私たちが何気なく利用しているクレジットカード決済。その裏側では、「CAFIS(キャフィス)」と呼ばれるシステムが重要な役割を担っています。CAFISは、日本国内で最も多くの利用者と取引量を誇る、キャッシュレス決済の総合プラットフォームです。
私たちがお店でクレジットカードを利用する際、端末にカードを通したり、暗証番号を入力したりしますよね。CAFISは、まさにその裏側で活躍しています。 お店にある端末と、クレジットカード会社などの金融機関をつなぐことで、決済処理をスムーズかつ安全に行っているのです。
CAFISは、私たちの大切なクレジットカード情報を、不正アクセスや情報漏洩から守るための高度なセキュリティ対策も施しています。 高額な買い物から少額の支払いまで、あらゆるクレジットカード決済を24時間365日、休むことなく処理し続けているCAFISは、まさに日本のキャッシュレス決済を支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。
多様な決済手段に対応
近年、お店で支払いを済ませる際、現金ではなくスマートフォンやクレジットカードを利用する光景をよく見かけるようになりました。このように、現金以外の方法で支払いを済ませることをキャッシュレス決済と呼びますが、キャッシュレス決済の種類は増加の一途を辿っており、私達の生活をより便利なものへと変えつつあります。
キャッシュレス決済の手段は、クレジットカード、電子マネー、デビットカードなど、実に様々です。最近では、スマートフォンでコードを読み取るだけで支払いが完了するQRコード決済や、カードをかざすだけで支払いができる非接触ICクレジットカードなども登場し、広く利用されるようになってきました。
こうした多様なキャッシュレス決済に対応しているのがCAFISと呼ばれるシステムです。CAFISは、クレジットカード会社や銀行、店舗などをネットワークで接続し、キャッシュレス決済を安全かつスムーズに行うためのシステムです。CAFISは常に時代の変化に対応し、最新の技術を取り入れながら進化を続けています。例えば、新しいキャッシュレス決済が登場すると、CAFISはその仕組みに対応できるようにシステムを改修し、利用者が安心して新しい決済手段を使える環境を提供してきました。
このように、CAFISは日本のキャッシュレス化を支える重要なシステムと言えるでしょう。CAFISの進化は、今後も日本のキャッシュレス化をさらに加速させる力となるでしょう。
キャッシュレス決済の種類 | 説明 |
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クレジットカード | |
電子マネー | |
デビットカード | |
QRコード決済 | スマートフォンでコードを読み取るだけで支払いが完了 |
非接触ICクレジットカード | カードをかざすだけで支払いができる |
CAFISとは | 説明 |
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役割 | クレジットカード会社、銀行、店舗などをネットワークで接続し、キャッシュレス決済を安全かつスムーズに行うためのシステム |
特徴 | 常に時代の変化に対応し、最新の技術を取り入れながら進化を続けている 新しいキャッシュレス決済にも対応できるようにシステムを改修 |
長年の実績と信頼
昭和59年、1984年からサービスを開始したCAFISは、30年以上にわたり日本の現金を使わない支払いを支え続けてきました。クレジットカードがまだ珍しかった時代から、CAFISはお店と金融機関をつなぐ役割を担い、日本のキャッシュレス化を先導してきました。これまで、数多くの企業と提携し、そのネットワークは全国に広がっています。 毎日、膨大な数の取引を処理してきた実績は、CAFISのシステムがいかに安定して安全であるかを物語っており、多くの利用者から高い信頼を得ています。また、長年の経験で培われた技術力とノウハウは、時代の変化に合わせて進化し続けています。今後も、安全性と利便性を追求し、日本のキャッシュレス決済をリードしていくことが期待されます。
項目 | 内容 |
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サービス開始年 | 1984年 (昭和59年) |
役割 | お店と金融機関をつなぐ、日本のキャッシュレス化を先導 |
特徴 | – 全国規模のネットワーク – 安定したシステムと高い信頼性 – 長年の経験と進化する技術力 |
今後の展望 | 安全性と利便性を追求し、日本のキャッシュレス決済をリード |
加盟店と金融機関をつなぐ役割
お店がお客様から代金をいただく際、クレジットカードやデビットカードを使うことが多くなりました。このようなカード決済を支える CAFIS は、お店と金融機関を繋ぎ、円滑な決済処理を陰ながら支える重要な役割を担っています。
CAFIS は、単なる決済の手段を提供するだけではありません。お店と金融機関の間に入り、それぞれの負担を減らしながら、安全な取引を実現する仲介役として機能しています。例えば、お客様がクレジットカードで支払う場合、CAFIS はカードの情報が正しいか、利用限度額を超えていないかなどを瞬時に確認します。そして、問題がなければ決済を承認し、お店と金融機関にその情報を伝えます。
このように、CAFIS が間に入ることで、お店は安心して顧客との取引を進めることができます。また、金融機関にとっても、不正利用のリスクを減らしながら、安全な取引を実現できるというメリットがあります。CAFIS は、現代の商取引において、なくてはならない存在と言えるでしょう。
高いセキュリティ
クレジットカード決済をはじめとするキャッシュレス決済を支えるCAFISは、個人情報や決済情報といった機密性の高いデータを大量に取り扱っています。そのため、セキュリティ対策は最も重要な課題の一つとなっています。CAFISでは、国際的に認められたセキュリティガイドラインであるPCI DSSなどの基準に準拠し、最高水準のセキュリティレベルを維持しています。具体的には、データの暗号化やアクセス制御などの技術的な対策はもちろんのこと、従業員へのセキュリティ教育など、人的な側面からの対策にも積極的に取り組んでいます。
さらに、CAFISは、データセンターを地理的に離れた2箇所に分散配置するなど、災害発生時にもサービスが途絶えることのないよう、強固なシステム基盤を構築しています。万が一、一方のデータセンターが被害を受けた場合でも、もう一方のデータセンターが稼働を継続することで、安定したサービス提供を維持することが可能となります。
このように、CAFISは、多岐にわたるセキュリティ対策を講じることで、私たちが安心してキャッシュレス決済を利用できる安全な環境を提供しています。
項目 | 内容 |
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機密情報の例 | 個人情報、決済情報 |
セキュリティ対策の例 | – PCI DSS準拠 – データの暗号化 – アクセス制御 – セキュリティ教育 – データセンターの地理的分散配置 |
セキュリティ対策の目的 | – 最高水準のセキュリティレベルの維持 – サービスの安定稼働 – 安心してキャッシュレス決済を利用できる環境の提供 |